なのです!
まあ、予想通りですよ(笑)桐沢さんが、トップですよ。
もはや、管理職特権などではないわけですよ!
おめでとーーー♪

そして二位!!!
こちらは、私の本命、のむぴょんこと、野村さん♪(≧∇≦)
はーーーー。良かったわ❤︎この先の、彼んだあ、楽しみです!!
全てのチョコをつぎ込んだ甲斐があった…。。。


そして!強調したいのは、五位なのです!!!!
ちなみに、三位がヒムヒム(氷室さん)。四位がエイッキー(瑛希くん)。
そして、五位がーーーーー京橋さん❤︎
(本命チョコはのむぴょんにつぎ込んだので、義理を送りまくりました(爆)「お返し期待してます♪」と!やん、京橋さんからナニ返されるかわかんない❤︎って感じですよ(笑))
正直……のむぴょんより、こっちのが順位で喜びましたとも!!!
だって、アワードにしても、モテ男にしても、京橋さんの「き」の字も出ないのよ?!
最近では、のむぴょんより京橋さんにときめくことが多いので(ヲイ)この結果を運営が反映してくれるのを望みます。
多分、ガラケー時代とゲームやってる世代が違うんじゃないのかな???
必ずと言っていいほど一沙とか浅野さんとか入ってくるけど…。。。今回の結果を参考に…。もー、その座を…いっそ京橋さんに…( ̄+ー ̄)
そんな時代も、来る!!!!…かも?(笑)


上位4人だけでノーマルは埋まってるでしょ?
男前上司、ナンパ上司、女嫌い、年下同僚……。
で!!あれば!
次はナニするかわかんない、変態枠を!(ほんとに好きなの??(笑))…期待してます❤︎



スキャンダルも、チョコ獲得数では恒太さんが勝利だったらしく…喜ばしいですな( ´ ▽ ` )ノ
私の好みは一般的なんだな!安心❤︎



ちなみに、本日は桐沢さんの勝利を祝して族カレーを作ってみました(爆)
途中までは正直、ビーフシチューにする方がいいかも??とか思うくらいトマトの主張があったんだけども!!!


…桐沢課長、すごすぎる。。。
出来上がったらめっちゃ美味しくて(泣)
思わずおかわりしちゃいました。。。



嘘みたーい!すごーい!!トマト、どこ行ったの〜!?
皆様も、是非❤︎桐沢さんお手製のカレーを食べてお祝いいたしましょう〜♪☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
はじめたんですよ。
気にはなってたんですけど、単価高いし…。
アイドル、興味ないし。


と、思ってたら主人公が割と自分…共感できるタイプで(笑)
渋俳優好きの、アイドルって何??な感じの。

そんなわけで、まずは伊織を攻略。
……面白さがわからず。


……と、言うか、伊織の心情が……なんかよくわからず。。。
ついでに、あ…甘さがどこにあるのかわからず。
彼は続編も読まずじまいです。
1番ビジュアルは好きなのに。。。



…ではなぜこんなところにわざわざ書いてるか。
その次にやった恒太に激ハマりしたから(笑)

猫系男子、可愛いっ(泣)
ツンデレにハマることなんかなかったけど、恒太は別っ!!!
ただのツンじゃないし、ちゃんとキャラ立ちしてました。
しっかり自分を持ってる子で…!
最高です♪
もー、恒太に出会えただけで手を出した価値がありました☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
と、思えるくらい、可愛さに癒されました❤︎
ふと気づいたら自分の近くで何かしてる、とか可愛いなぁ。。。
自分からキスしといて照れるとか可愛いなぁ。。。
その割りに主人公の守り方とか、アオちゃんへの威嚇が男前やなぁ。。。
と、イロイロ思います。


いおりんが鉄仮面だったもんで、そのあとの恒太が照れた瞬間「照れたーーー?!」と(笑)
…対比効果だったのかな。。。



何にしろ、楽しみなゲームが増えました♪

ちなみに恭平も好きですよ??
俺様だけど、有言実行!文句無しの男前です♪
それでありながら主人公を大事に思いすぎちゃうあたり、こちらも可愛い。
「行かないで…」のあたり、伊織と何を話してたのか気になるし!!
彼目線配信希望ッ☆
もーーーーー!
それに主人公が「抱いてください」と言い出したくだりは必見!!!
イイ男すぎる!恭平!!




そんなわけで!!!
ニナとか、アオちゃんの配信が待ち遠しいところです♪



ただ一つ。
残念だったのはエンドムービーがイマイチだったこと???(苦笑)
恒太のロマンティック、ドラマティック両ルートを自力でクリアしてGETしたボーカル無しムービーを堪能した後、今日ボーカル有りを買ったんだよね。
そしたらボーカルがあるわけなんだけど…。


声がイメージじゃないのは、これは想定内。
だけど、イマイチなのは…。。。
歌が。。。(泣)
と、音程が「こんな感じなの!???」と。。。。

なんか、買うほどじゃなかった。。。
自分でイメージして歌ってれば良かった…。。
(こんな言ってますけど、多分5人で歌ったバージョンならそれなりに聞けるのではないかと。微妙に周りのキャラの声もあるので…あれはハモることが前提なんじゃないかな。。。でももう怖すぎて他のキャラ買えない。。。)


最近は声優さんもわかんないですが、知ってる人でもなかったな。。
知ってる人ならまだ良かったけど。買った甲斐もあったけど。
それだけが残念。。。

でも、恒太のムービー、ラストの彼がまた可愛いんだ!!
照れ屋さんがこんなに可愛いとは!
自分の中の意外な好みを発見した!!!
なのですよ!!!(嬉)

正直桐沢さんは………な、私ですが(好きですよ?!)それよりも、選挙公約が増えたことによってやる気に火がつきました!!!(燃)

桐沢さん、のむぴょん目線の『二課誕生秘話』配信!
さらに!!!
のむぴょんのセクシーショット付きベッドサイドストーリー配信とか言われたらもー……。しこたまのむぴょんに投票(笑)
チケット使い果たしたよー…。。


あたし、やり切ったよー。。。


桐沢さんはもう大丈夫だろうと踏んでたので(笑)のむぴょんを3位にすべく☆
でも、意外と余裕で3位だったけども(笑)


ま、でもそんなわけで、めでたく1位桐沢さん、3位野村さんがランクイン♪
後はストーリーを待つのみっ☆


楽しみやわ〜♪





と、同時に、桐沢さんの声……誰がやるんだろう。
誰のイメージかなぁ。。。

おおおお。。。
順位の速報が出ましたよ…。桐沢さんが1位。
なんか、作為的なものを感じますな…。遼一さんと100票くらいの差だし。
特捜アプリも、応援本部とかいって、妙な盛り上がりを見せているし…。

桐沢さんに何を話させたいか募集(1位のキャラは生声が聴けるから)、とか。桐沢さんが1位じゃなかったら7月の更新ストーリー……全編ソウイチキャラでやるとか……(寒)
なんか…何!?って感じの。。。



てか、ラテチケット増量が既に配信済みのストーリーにつく、意味がわかんないんですけど!
もう買ってるし!
それなら、天王寺のにか散歩につけろよ…(怒)と本気で思うのですが。。。
なんか、テンション下がるなぁ…。

ま、いいや。。。一番イチオシは石神さんなんで、また地味に投票しよう。(今の所票をつぎ込んだのは石神さんだけ(笑))
ついでに今公安ストーリー、セール中だから本編買いなおしてもいいや…。


23日からはストーリーも配信ですからね!
そこらはやっぱりどうしても楽しみだし♪



引き続き様子を見ながら頑張るっ☆
さあ!始まりました!キャラ総選挙2014☆カレ1グランプリ!
まずはイラスト(ポスター)投票から。



色々気になるカレはいますが、まずは特捜の天王寺が特捜キャラのキャッチコピー考えたとかいうことで、どんなものなのか気になってました(笑)
…まあ、とりあえず全部投票してみる……。



キャラ名と合わせて公表するとあちこちに怒られそうなのでコピーのみ抜粋☆
それだけでキャラバレするヒトもいますが、そこはご愛嬌ってことで。

では行ってみましょう!!!


『君のハートにのむぴょんCrash☆』
コメントし辛い(爆)
ご本人は『のむぴょん』呼びが定着してしまうのか気にしている様子(笑)

『君を守る!天使結界!!(エンジェルバリア)』
……。
コメントし辛…(以下略)

『受けてみよ!BOSS革命!!(レボリューション)』
…コメント(以下略)

『標的(アンタ)に愛(ラブ)Shoot!!』
『瞬け!恋のMilky Way!!』


はい!以上でしたーーー!(バレバレっぽいな…。。。)



天王寺さん…。。。どこを目指してたの…??(疲)
やっぱお笑い路線か…。。。


他にもSP(公安)は…お固め。
シンデレラは…軽く笑える。。。
『お前の占拠(選挙)権はオレだけのモノ』とか…。。。
ダジャレかっ!?(笑)響も…笑えるっ!!
しかしそんなコピーでも流石の貫禄ですが。。。
あと、笑えると言えば遼一さん以外全員脱いでるサービスショット♪
王者は簡単に脱がないんだね(笑)
あとー。最後の恋はフツー(爆)
いかん!!普通すぎると全く印象に残らん!!!(桃くんのお礼コメントにはキュンとしたけど…。。。)
ヤバ!


今回のイチオシは、石神さん、のむぴょん、彰くんで行こうかな〜♪と思っています!
今後の動向を見ながら、ボチボチね〜。ラテチケットもたまりまくってるしね〜…。。。
ここぞとばかりに消費してみましょう☆
彼の生声を聞くためにっ!!!!(でも、遼一さん不動な気がする。。。)

気にはなってたんですよ…。。。
恋カフェでプロローグ解禁になったし…。
石神さん、後藤さん好きな私にとってはもおーーー!!!(歓喜)


そして今日、オープニングを見て…。
後藤さん、主役じゃん!!!(笑)と、笑いが。。。(オイ)
なんと!!石神さんがメインじゃないの!?(笑)

…まあ、こう…。じゃあSPの方の設定はどうなるのか…とか気になるんですけどね。。
後藤さんなんて、結構ハードな??過去じゃん…。。
また同じパターンじゃないだろうし…。




しかも、プロローグの決め台詞、桐沢さんのパク…(殴)
えーーー??
唐突やし!!女に戻っていいとか言われてもっ!(泣)
なんだか特捜とカブりそうな……。。。ドキドキ。



そんな中、SPから『秘め恋 石神×後藤編』配信だそうで。
早速プレイしてきまーす♪♪

おひさ♪

2014年5月28日 携帯アプリ
性懲りも無く、久々に発言。
このブログ、なくならないのがありがたいな(笑)
相当アクセスしてなかったけども。


さておき!
そんなこんな、黙っている間にiPhone5が壊れ…修理するより他キャリアのiPhoneに乗り換えた方が安いですよ(ニヤリ)と勧められ、docomoに返り咲いております。


そんなことやってる間に!前に出来なくなったよーーーっ!と叫んでいたボルテージのゲームがiPhoneでもやれるようになったんです☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
時代がキターーーーーっ(泣)

ドハマりしてた、特別捜査❤︎密着24時も今、懐かしい気持ちでやってます!
個別課金になってるんで、がーっと読めるしルート攻略も、やり直しも簡単だし、言うことないです(泣)
待ってた甲斐がありましたっ!!!

あの頃とは違って、超!!!ノムぴょん推しに…。。。
サイコーすぎる、野村さん…。。。
そして桐沢さんの男前度に萌え…。
でもこんなオトコ人間界に存在するかどうか大分怪しいので(爆)、こんな仕事人になりたいという、目標になってます(^-^)
視野はひろーく!!!…とか。
目指そ……。


ま、その間にやってたサイバードのゲームも…。
生き残ってるヤツだけぼちぼちやってます。(なにぶん、前のiPhone急に壊れたんで、引き継ぎもクソもなく。。。ま、整理出来たから良かったけど(笑))


今はアニメとか全く見ないんで、今後はそんな感じの内容で書いて行こうかな♪

徒然に参ります。
良かったらお付き合いください♪
iPhone5に変えたんですよ。携帯。
前に使ってたアンドロイドがそれはもぉ……納得がいかなくて。
プレインストールのアプリが死ぬほど容量食ってて、やりくりして使えるストレージが320MB

…MB???

この時代に!!?


と、いうわけで。2年縛りもなんのその。
少々電波なんて悪くなっても構うもんかッ!!!とソフトバンクへ♪
(いや、本気で電波悪くて、その点だけはドコモ勝利か…と思ったけど)
違約金やら前の機種代金払い続けるのはつらいけど(笑)でも、ストレスはかなり減りましたv



いや、それはいいんですよ。
別にドコモが悪いわけじゃないし、よく検討したつもりでアレを選んだ私が悪かったんだし。
iPhoneにしたのも、単に上司の勧誘がめんどくさかったからだし(笑)



さておいて。
アンドロイドから移行したら!!!!なんと、GREEのやってたゲームは対応してないし(マジでか!!!)ボルテージのお気に入りゲームの『特捜24時』はアプリがないし、他の話もアンドロイドより遥かに更新が遅れてて今購入しても意味がないし(すでにプレイした話ばっかだし)。

…そんなわけで手を出したのが、サイバードってトコがやってる『イケメン』シリーズ。(とでも言いましょうか)

『イケメン源氏☆恋物語』
『イケメン恋戦平清盛』
『イケメン大奥恋の園』

の3本。基本無料。



……あたしが手を出したのは、源氏が一番最初だったんです。これは10月末くらいに出たアプリだったのでプレイヤーの「強さ」ともいえる美しさの数値はみんなどっこいどっこい。

まぁもちろん金かければ抜きんでた数値になりますけど。。。


しかし後の2本は多分出てからそれなりに経っているようで…。
自分のみやびさなり、女子力なり、品性なりそういった、ゲームの攻略に必要になる数値を上げていくためには他の自分より格下のプレイヤーを探し出して叩きのめさないと(違ッ)いけないんですけど(笑)

くじけそう……

こういう後から課金タイプのゲームに攻略のために際限なくお金つっこむなんて冗談じゃないし(笑)
だから頑張って対象者を探すも、ページめくってもめくっても自分より綺麗で到底かなわない方々ばかり…。
挙句に自分より数値低い人見つけて修行なりなんなりするって……弱い者いじめ???みたいな(笑)


あたし、きっとみんなにカモにされてるんだろうなぁ…としみじみと。




そんなことを思いつつ、ゲームしてますv



そしたら、3サイトとも11月末はイベント中で。





全部クリアしようとしたら、いったいいくらお金をつぎ込めばいいのかッ!!!

ありえない数値(短期間でこんなにこの数値上がるわけない!道具どれだけ買ったの!?みたいな…)をたたき出す姫様方がおられるのですが、それは一体どういうセレブな人々なのか……!!!!



考え出したら、超☆気になります(笑)



あたしは、お金かけずに遊べる範囲で行きたいですv
サイト内通貨を一生懸命ためながら、ちょいちょい遊びますv
……毎回こんなこと言ってますけど、遼一は……!!!!!!
櫻井さんじゃないッ(泣)

なんかー、しっくりこないよ~~~~(泣)


もうちょっと低目な声のイメージだったんですけどね…。
声優ではありませんが、向井理の声が大好きで!(顔ではなく)
あんなー、感じのー。イメージ……。
……単に向井くんの声が好きなだけの気もするな(笑)


アニメ的には…カメラを彼女に見立ててな感じですけど。
まぁ、これも、その…はっきりいってどうなものか。
中途半端っちゃー中途半端ですけど、まぁ…総選挙1位のご褒美ですもんね。


あんまりしゃべり倒してくれなかったことだけが心残りでしょうか(笑)
もっといろいろ堪能させて欲しかった…。


SPの中では一番好きなキャラ、桂木さんのブライダル編v
…でーすーがー。
あくまでも、SP中では一番好きなだけで、やはり一番は公安3人組。


そんなわけで。桂木さんの話でありつつ、ちょびーっと出てきた公安3人のエピソードに触れてみたりv


桂木さんとの結婚式が迫る中、石神さんに公邸の庭に呼び出された主人公。
行ってみると、公安3人の姿が。
そこで、花束を渡されるわけです。石神さんが超プッシュした花!!ブルーのバラの花束を。
「不可能を可能にする」桂木さんと、主人公へと贈られた花に、感動…!
また、石神さんからもらったことにも感動~~~!!!!
どちらかというと石神さんの方が好きな私としたら複雑ですが(爆)でも、いいヤツ!!!石神ッ!!

なんか、桂木ルートは終始石神さんが切ないです(苦笑)
苦しい……っ(泣)
ダイの元カノ、ケイトさんも結婚してたしっ!!!
正直、ちょっとうまくいっても面白いと思っていたのに…(爆)


結婚式に出れないから、と渡された花束。
その時、石神さんと後藤さんに挟まれて撮った写真が見たかったです!!!!
スチルもないし、残念…(当たり前だ!)


さて、明日はブライダル編最終話。
……楽しみにしてますv
この容量の中、桂木さんについてほぼしゃべってない……。愛の差か……。
「恋人は専属SP」ですv
SPでは……SP限定で選べば桂木さんが好きなんですが…。
でも、好きなのは公安です(爆)公安3人、どれも好きッ!!
……つまり、あんまりべったりなのはイヤという個人的な趣味も反映されているわけですね!
離れているけど、心は傍に…。くらい、理想(爆)

まぁ、ともあれ。総選挙で投票したのは大和と後藤さんでした。そのうちの、後藤さんの投票者限定ストーリーが配信されたので、ちょっと触れてみましょう!
(遼一さんとか佐伯さんも投票しておけばよかったな~(笑))

後藤さんの特別ストーリーは、彼と主人公にだけ焦点を絞ったものとは違って『公安スペシャル』と呼んでも過言ではない出来♪
公安好きにはたまりません!!後藤さんとのラブラブ具合なんて、周りの動向で吹き飛びましたよ!

今回も(も?)やってくれちゃう黒澤さん。恐れることもなく「公共の安全と秩序についての講義(ワンドリンク付き)」いやさ「公安流しそうめん祭り イン 石神ホーム」いやさ、「公安パジャマパーティー☆イン 石神ホーム」を開催してしまうわけなのです!(笑)
まぁ、ちょっと「この場所(石神さんち)はどうしてわかった?」とか石神さんに問い詰められたりしてますけど、そこは黒澤さんですから。サラ~っと流して、そう!石神さんちで流しそうめんを敢行してしまうわけです!
そして一言。
「冷酷な公安のメンツが冷え冷え流しそうめん。考えるだけでクールですね。きっと楽しいですよ!」
うん。まぁ、その辺の感覚は人それぞれだけどね。
後藤さんに「確かにいろいろ冷えてるな(空気とか)」とか言われてるけどね。
さておき。
……ぐっじょぶ、黒澤!
しかもその流しそうめん器(黒澤持参。改造済み)流れが半端なく早い模様(爆)
後藤さんは……自分で取れず(笑)主人公に取ってもらい。
黒澤さんは嬉々として石神さんの取ってあげる。
……その図(爆)
めっちゃ可愛いッ!!!(爆)なんやそれ!
もー、さりげに乾杯時「石神LOVE!」とか言っちゃう黒澤さん、サイコーv

そんな風に食べて、騒いで(?)そのあとが…後藤さんとのラブラブタイムなのですv
アルコールが入ったため石神家に急に泊まることになったみんな。
ベッドは1つなので主人公が石神さんのベッドに。あとはリビングで雑魚寝。
…が、主人公が石神さんのベッドで寝るのが気になる後藤さん。
顔が見たくなって…とか言ってベランダに連れ出してしまう後藤さん。
そしてそのままベランダで手を繋いだまま二人で寝こけてしまう後藤さん。
……すべてが可愛らしく、らぶらぶvでした!

しかも~、その様を石神さんと黒澤さんに見られ、しかもその日仕事だった石神さんは二人を起こすでもなく顔色一つ変えずに「公共の場における不適切な行為につき、三か月の減俸処分を命じる」と壁に張り紙をして出勤。でも小っちゃく「…と言いたいところだが昼食3回で許してやる」とか書き添えちゃうあたり、らぶ~♪石神らぶ~♪♪
黒澤さんには手を繋いで眠っている姿を写真にとられて、いじられ放題な二人。
余談ですが黒澤さんが主人公に送ったメールの本文「秘密を握らせて頂きました」って、ちょっとキュンとしました!公安らしくて、可愛くて。
…う~!!!ナイスすぎる、黒澤サン……。

でも、石神さんも黒澤さんも二人を優しく見守っててv
石神さんも後藤さんも、黒澤さんを可愛がっててv
後藤さんも黒澤さんも、石神さんをちゃぁんと尊敬しててv

そんな男どもが素敵で、ナイスエピソードでした!


……不適切な行為って、石神さんどのあたりを見たんですか?
とか思ったあたしは……ダメかもしれない(爆)

最後に。
黒澤さんの寝言。
「ブラジル人のミラクルビラ配り!」が、気になる…。
主人公も言ってますが、斬新(笑)

突然ですけどね。
最近、やっぱりケータイゲームにハマってるんですよね。。。
さておき。

うわぁ…。遼一さんより先に大和が動いてるよ…(苦笑)と。(そして崇生さん、結構目立ってるね☆とか)思ったとか思わなかったとか…。
まぁ、以前のCMがちょっとアレンジされて声がついたって感じですけど…。
そして声が緑川さんで、ちょっとイメージ違う~~~!!とかのたうちまわってみたり(笑)
かといって誰が大和のイメージかと言われると最近の声優事情がわからない自分には微妙ですが…。個人的には中村悠一さんあたりがイメージでふ。
てゆか、提供が「誓いのキスは突然に」でしたよ!!?「ボルテージ」じゃないのッ!?
どんな力の入れようやねん…。

つか、遼一がアニメ化じゃねぇのか!
……こっちは声優さんもまだ不明ですしね。これから楽しみだなぁ…。
誰があの諸々のセリフを言ってくれるのか、楽しみです。
遼一さんの、あの独特なしゃべり方がすごく好きなので……!!!ぜひともイメージとマッチすることを願います!
「楽しみにしときなさい」とか「なに嘘泣きしてんのさ」とか「どういうことよ」「~なわけよ」
ライターさんが違うとかいう大人の事情なのか、それともキャラが安定していないのか(どっちもどうだ。笑)普段は普通の話し方をしている遼一さんの、あの時折「オネェかッ!!」とか思えそうな(笑)ここがすごく好き!!!

……と、いうわけで。
一言でメロメロにしてくれる声の主を所望しますv
超、楽しみッ!!!


と、いうゲームをやってます♪
…お久しぶりですvきりです。相変わらずな感じで生きてますv


えへ。


半年以上更新してないってどうなんでしょうか。
しかも、半年以上経過して投稿した記事がサーバーの障害(?)でデータが復旧されないってどういうことなんでしょうか。
なんか、締め出された気分満載です(被害妄想)



さておーきッ!!!!
携帯がスマホになりまして。そんなこんなで今までのゲームが出来なくなり、新たに見つけてハマっているのがこのゲーム。(乙女ゲーの移植(?)猛烈希望!!!)
なかなか面白いですv

成歩堂くん(主人公)みたいな弁護士、イヤだなvとか思ったり。
霊媒師って職業、どうよ。体型も変わってンじゃん。(演出です)とか思ったり。
霊感はマズイだろ……、とか思ったり。

実際の裁判がこんな感じで(証拠以上に心理戦重視(笑))進められてるんだったらイヤだなぁ…とか思ったり。

成歩堂と御剣、萌えるvvとか思ったり(健在)しながらプレイしてます。



え…?
萌えますよね?幼い頃の友人で、自分を救ってくれた御剣と会いたい、話したいがために弁護士になった成歩堂とか。
素直になれない検事、御剣とか。
もー、法廷外で押し倒されてればいいとか思いますが(笑)
あ。成歩堂×御剣が良いカナvとか思ってるんですけども。(聞いてない)



まぁ、結局何が言いたいかって特に何の変化もなく生きてますvって感じで。
前述の通り、携帯がスマホに変わったため今後は多少更新していけるものと思われます。
頑張ろうっと!!
…の、攻略中に、超々晋作さんが好きだーーーーっと思ったエピソードが!!!

以蔵攻略ルートでは、なんとちょっと現代に戻れる!?な感じの展開があるのですが…。
第拾参話。
現代に戻れるかも!ということになって、主人公の娘さんは戻りたかったハズなのに、素直に喜べない……!戻るべきなの!?戻らざるべきなのッ!?ねぇっ!以蔵!以蔵はどう思ってるのッ!?(だから長ぇよ)みたいな…ウダウダ悩む場面があるワケなのです。
すがるような思いで以蔵に話を振っても「お前が決めることだ」なーんて言われて、娘さんは凹んでしまっているワケなのですが。
そこに晋作さんが現れて、笑い飛ばされるワケです。
「悩みっていうのは、たとえ誰のだろうが、等しくくだらないんだよ!」
言われて……この人カッコイイわ~~~vvvと(爆)
晋作ルートでは、すっかりめっきり弱い人だったので(心根はともかく(苦笑))軽く絡むくらいだったら晋作さん、イイわ~~~vと惚れ惚れしてました。
「悩むってのは単純に、決断ができないってことだ。それに時間をかけるのは無駄だ。だから悩みは、みなくだらん!!」
「大切なのは、自分の決断でどんな結果にしたいかを考えること。そしてその結果を導くため、何をするか考えることだ!」


ごもっとも。


ただまぁ、その…それを考えている状態が一般的に『悩んでいる』ということなのではないかなと、もう…オトナな自分などは思うわけですが(爆)
ですが。一理あると思うし。それくらいの思い切りは持って仕事とかしたいなぁ…!とも思います(笑)




しかしまぁ、この逸話は結果的に晋作さんが以蔵と娘さんとの仲を取り持つという微笑ましいエピソードに繋がるわけで。
……そんな風にどっちにも喝を入れて前に進ませる晋作さんが、とりあえずカッコイイって話(笑)


幕恋も、早く他の人が攻略可能になるといいんですけど……。
慎太より桂さん、大久保さん、沖田さん辺りが気になるっちゃ気になる……!!!追加攻略キャラとか…きっとなるよね!??

……いつ頃かなぁ……(苦笑)
「晋作さん、お水を」
「すまんな」
木箱から取り出した労咳の薬を広げて、晋作さんに渡す。
たっぷりの水で、それをぐいっと飲み干す晋作さんを見て……残り少なくなった木箱の中に視線を落とす。
こんなにちゃんと薬も飲んでいるのに、晋作さんの様子は悪化するだけのような気がする…。最近、夜になってもずっと咳が止まらない事があるし……。
そんな思いを振り払って、わたしは晋作さんを見た。
「今日はゆっくり眠れた?」
言葉に、晋作さんが嬉しそうにわたしを見返してくる。
「心配かっ?」
「そ、それは、もちろん」
「じゃあ!何故オレと一緒に寝ないっ!」
「うっ…」
最近いっつもこればっかり言ってくる晋作さん。
「は、恥ずかしいでしょ!」
「一緒の布団で寝起きすれば、オレが寝てるか寝てないかもよく分かるだろうっ!?お前の不安も、オレの不満も!一気に解決だっ!」
ま……まぁ、そうなのかもしれないけどさぁ!?けど、わたしはそういう経験もない女子高生だよ!?そんな、簡単にハイそうですかーって流れられるモンじゃないでしょっ!?
もっとこー……雰囲気と言うか、こう順序というか!!!
なんかあるでしょ!?
……考えすぎ、なのかなぁ……?
「これ以上にいい手はないぞっ!!」
……けど、これが。晋作さんなんだよねぇ……。
「またそうやって、無茶苦茶な……」
こんなに嬉しそうな顔で言い切られて。無邪気に笑う晋作さんに…どうしてもわたしも口元がゆるむ。
「おっ!どうした!?何で笑ったんだ!面白い事でもあったのなら聞かせろっ!」
布団をばさっとめくって起き上がり、わたしに向かって胡坐をかく晋作さん。
「あ。ちゃんと寝てなきゃ!」
「大人しくしているのは、性に合わないんだっ!」
「それは……そうだろうけど……」
そんなことは、今までの晋作さんを見ていれば十分すぎるほどに明らかで。
なんて言ったものかと口をつぐむと、襖の開く音がした。
「晋作!」
突然桂さんが険しい表情で部屋に入ってきた。
いつもの彼らしくもない、珍しく焦った様子で。わたしと晋作さんは顔を見合わせた。
「どうした小五郎!」
「坂本くんが襲撃された」
端的な桂さんの言葉に晋作さんが息を呑み、「無事か!?」と問うと。
「坂本くん、中岡くんが危険なようだ。……あとの二人に関しては情報がない」
「相手は!?」
「不明だ」
「っそうか……!」
「一昨日に、大政奉還を成してしまったせいだろうな」
桂さんの言葉に、晋作さんも独り言のように呟く。
「…大方、見廻りか新撰組あたりか」
桂さんも、その方向で考えていたんだろう。頷くと、黙り込む。
わたしはというと。一昨年の……あの夜を思い出して、ぎゅっと手を握り締める。
流れた血。
そんな事、もう……起こらないのではないかと……信じたかった矢先の。出来事。
「どっちにしても、岩倉卿からの倒幕の勅命は無くなったんだ。しばらくは兵を挙げる事もない。晋作はその日が来るまで、胸を治すことだけを考えて養生するんだ」
諭すような桂さんの言葉に、晋作さんが鋭い視線を投げかけた。
……まぁ、こんな事聞かされて大人しくしてろって言うのが無理な人ではあるから……。
「兵を挙げて御役に立たなければいけない時に伏せっているのは、本意ではないだろう。とにかく、今は治すことだけを考えるのが、晋作の使命だよ」
「……!」
「わたしは、岩倉卿の所に行ってくる。……後は頼んだよ」
「は、はい」
桂さんは立ち上がりながらわたしに声をかけると、慌しく部屋を後にした。
その背を見送っていると、いつも通りの晋作さんの声。
「桂の、言うとおりだな」
「う、うん」
「よし!オレは全力で養生するぞっ!!この猶予が与えられたのも、天命なのかもなっ!!」
そう言って、がっはっはと元気に笑う晋作さん。
「そ、そんなに張り切って笑っちゃ、身体に悪いよっ」
ここの所ずっとそんな事ばかりを言っているわたしを、ぐいっと捕まえて。あたまをガシガシと乱暴に撫でてくる晋作さん。
「し、晋作さん、もう静かにしてないとっ!ちゃんと寝てっ!」
「お!?やっと一緒に寝る気になったか?!」
う……。
そんな嬉しそうに聞かなくても……っ!
「な、なってませんっ」
「じゃあ、まだ寝ないぞっ!」
もぉっ!!!!こういうところ、ホンット子供みたいなんだからッ!!!
全力で養生するんじゃなかったの……??(溜息)
わたしはあたまをグリグリされながら、どうやったらこの人は大人しく寝てくれるんだろうかと…そんなことばっかり、考えていた。


「よいしょっと」
今日は天気もいいから。昼間の間にわたしのお布団を干して、今夜は晋作さんにそっちのお布団で寝てもらおう。
ちゃんと干したお布団なら、少しは胸にもいいかもしれないし。
そう思って日当たりのいい縁側にお布団を持っていくと。
縁側に先客がいた。
庭を見ながら、ひとりで座る晋作さんの後姿。
わたしは。お布団を近くに置いて傍に行く。
「晋作さん?」
「お!どこ行ってたんだ?」
「どこって……。それより、寝てなくていいの?」
「客が来てるんだ!」
「客……?」
わたしは辺りを見回した。どこに、お客さんが?
後ろの部屋にも、庭にも誰も見えないけど……。と、キョロキョロするわたしに晋作さんが突きつけた。
目の前に、晋作さんに抱え上げられる……猫。
「ね……猫?」
晋作さんに抱かれて、幾分眠そうな猫はか弱げに「ニャー」と鳴いた。
真っ白い、子猫。
「庭に迷い込んでいたんだ!さっきまで庭で一緒に駆け回っていたんだが、疲れたのか今はオレ様の膝の上だ!……随分懐かれたもんだな」
こーのーひーとーはーッ!!!!!
「懐かれたとかじゃなくって、走り回ったの!?庭をッ!!?」
「おっ!?」
また無茶して!!!
「晋作さんっ!」
わたしがまた、ちゃんと寝てて!って言おうとしたら、晋作さんが笑い出す。
「あっはっはっ!!おまえ最近、小五郎みたいだぞっ!」
「えっ?」
「小五郎が藩邸の留守をお前に任せるようになったのも、頷けるな!」
「そ…そうなの?」
「ああ。小五郎のやつ、お前がいるから安心して外に出られると、いつも言ってるぞ」
……全然知らなかった。。。
そんな風に思ってくれてたんだ。
「以前隊服を揃えた時も、お前の働きは見事だったからなっ!しかし、あの小五郎が褒めるほどとは大したものだっ!」
満面の笑みの晋作さんが続ける。
「流石はオレの女だっ!えらいぞっ!」
「わっ!」
また頭をガシガシ撫でられる。そしてそのまま視線を膝の子猫に落とすと
「よーし!!お前もだっ!」
あああ…!!子猫ちゃんも晋作さんの被害にっ!!!
すると、ガシガシ撫でられるのがイヤだったのか子猫は晋作さんの膝から飛び降りて庭の方へ駆けて行く。
「あっ!待てっ!」
「ら、乱暴にするから…」
追いかけようとする晋作さんだけど。
わたしはやんわりと止める。
「晋作さん。あんまり走らない方がいいよ?」
「んっ?」
「多分さ、あの子もおうちに帰りたかったんだよ」
「…!……そうか」
振り返った晋作さんがわたしを見て。そうして、笑った。
「そうだな!」
どかっと縁側に座りなおして、ニッと笑ってわたしを見つめてくる。
「どんなに乱暴にしても、逃げないノラ猫も近くにいるんだがな!」
突然ガバッと晋作さんがわたしを抱きしめる。
「しっ、晋作さんっ?!」
「お前も、最初はノラ猫みたいなもんだったな」
「え?」
「帰る場所もなく、不安げにみーみー鳴いてただろう?」
み…みーみー??
「な、ないてないと思うけど」
「いやっ!鳴いてた!オレ様には聞こえたんだっ!」
わたしは晋作さんに抱きしめられたまま。その言葉に少し驚く。
目をつぶって、晋作さんの背に手を回す。
「聞こえてた?」
「ああ!しっかりな。不安で堪らないという、お前の声だ。……それが聞こえたのがオレ様だけだったから、お前はオレのところへ来たんだろう?」
声が、優しい。
まるで……最初からわたしのことを特別に思っていてくれたような、そんな言い方に聞こえて。
胸の奥、どこかで小さな音が大きく広がっていく……。
「オレとお前が引き合わされたのは、天命だ」
「!」
「だから、オレ様とお前が引き合うのも当然なんだ!」
「……っあっ」
ぎゅっと、強く抱きしめられたわたしには、晋作さんの肩越しの空しか…見えなくなる。
どんどん距離がなくなる…わたしたちの影。
力のこもった腕が、わたしの背中で熱をおびていく。
「オレは……お前を、愛してる」
静かな……でも熱い、晋作さんの声。
「この身体で、おまえに一生かけてしてやれる事は───愛する事だ」
……わかってる。
わかってるよ?晋作さん。
あなたの……言葉は、ずっと。わたしにいつだってまっすぐに……気持ちを届けてくれた。
「…オレの想いを、残らずお前にやる。──オレの身体に宿る全てを」
ぐいっと身体を離されて、目の前…鼻先が触れそうなほどの距離に晋作さんの顔。
「オレを見ろっ!見続けろっ!!」
──吐息が混ざりそうな。
「忘れるな。この、俺の姿を」
──距離。
「お前に刻み付けたい」
──響く、声。
「オレが生きた証を、お前の中に残していく」
甘くて、強い言葉の後に。重ねられた晋作さんの熱い唇。
わたしはただ、目を閉じて。
その、言葉のない時間に……彼を感じる。
泣き出しそうなほど、幸せな時間。
「受け取れ……。この口付けに。───オレの全てを、込めるから」
何度も、何度も。重ねられるキスの間で、晋作さんが囁く。
「……愛してる……」
うん。
……うん。刻み付けるよ。
今の、この一瞬も。これからの、一瞬、一瞬も……。
───全て。
忘れないように。
いつか、貴方がわたしの前からいなくなる時が来ても。
わたしの中でずっと、貴方は生き続ける。
「オレはこの時代の中…、どんな最後を迎えるかは分からん。戦いに死ぬか、病に死ぬか。だがオレは!最後の時までオレの志を失わない!」
そうだね。
それが、晋作さんだと……思うよ。
わたしの、大好きな───。
「お前は、オレの姿を見続けろ!最後の、最後まで……高杉晋作の全てを、刻みつけろ」
揺らぐ視界の中、わたしの涙を無造作に拭って晋作さんが笑う。
「お前の視線を背に受けて俺は進む!振り返らず!迷わず!生き抜く!……お前の愛で、オレは永遠に、お前の中に在る」
ああ。
この人はなんて勝手なんだろう。
どんな事を言われたって、貴方が望むなら……わたしはそれを叶えたいと思う。
何があっても、叶えるから。
だから、その時が来るまではせめて一緒に居よう。
ずっと───ずっと。貴方の、傍に。


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ハイ!そんなわけで最終幕ですvv花の終幕…でした。
チッ…。花とか風とか月とか……。英語とかと違ってエンディングの意味を推し量る事ができないのでなんかモヤモヤしますね……。
鳥は???鳥もありそうな終幕名ですけどね!?

さておき~!!!晋作さんの最終幕ですよッ!!!!長かったッ!!!!(泣)
別にこれのせいにするつもりはありませんが(笑)途中で風邪に倒れたり大変でした……。
いや、寝不足がダイレクトにくるタイプだってことは知ってたんですけどね…(苦笑)


晋作さん……っ。
最後の最後まで……キス止まりか……っ(がくーっ)
せめて押し倒すくらい…(爆)
まぁ、そこら辺(ラブラブなカンジ?)は配分が難しいだろうなぁ…とか思ったり。時代背景とか、ストーリー的に???
いや…時代背景がああだからこそ、昨今の草食男子なんざ存在しないだろ。とか思っちゃう…部分もあるんですけども。
ちょっと…ラブ度が思ったより上がらなくて残念……。
それならそれで、もっと……晋作さんの一方的なカンジじゃなくて主人公ちゃんからも仕掛けるような心の交流があっても良かったんじゃないのかな…なんて思っちゃうけど。
晋作さんが押しまくってて、主人公が大抵受けだから……押されまくってて抗えなかった一方通行な感じが強いわ~(苦笑)
……って、アレですよ!?このストーリー書き起こしの中では主人公も……かなり捏造して想わせてるんですけどね。……あたしが物足りなかったんで……。


ま、そんなわけで。幕恋レヴューも終幕…です(笑)
次は武市さん…攻略してみたいですけど、でも!!!こんな書き方しないんでっ!!!
まぁ…楽しかったです。物足りなさは残りますけども~~~っ!!!
長州に晋作さんと渡ってから、一年半が過ぎた。
あっちでは、晋作さん達が幕府との戦争に出てしまったりして。
───とても。…とてもいろんな事があったのだけれど。
それでも今日まで。晋作さんは変わらずに隣に居てくれている。
わたしにとってはそれだけで十分幸せで、恵まれているように思えた。


そして、今。わたし達は。久々に帰ってきた。───京都へ。


わたしは、目の前に佇む長州藩邸を見上げて懐かしい思いを噛み締める。
「やっと着いたな!」
ぐぐっと両腕を上にあげて伸びをする晋作さん。
「船旅、長かったね」
わたしも一緒に伸びをしてみる。
そんなわたし達を見て、桂さんが笑いながら言った。
「とりあえず、中で休もう」
言って、門をくぐる桂さんに視線をやって。わたしと晋作さんも笑いあう。
そうして、桂さんを追い越してずんずんと先に進む晋作さんについて藩邸の中へ入った。
と。
出迎えてくれる人がいて。わたしは驚いた。
……ど、どうして、この人がここに……っ。
「久しぶりだな」
あああああ……広い部屋にたった1人。なのに、すごい存在感ででーんと座る、大久保さん。
ひ、久しぶりに見たけどこの偉そうな姿…変わらないなぁ……!
「何で大久保さんがここに居るんだっ!?」
「居たら問題でもあるのか?」
「びっくりするだろうがっ!」
もうなんというか、一年半のブランクを感じさせないやりとりに、桂さんが晋作さんの名を呼んで諌める。
「ようこそ、歓迎しますよ」
桂さんがにっこり笑んで大久保さんに言う。
やっとにやりと笑った大久保さんは、相変わらずの調子で答えた。
「その歓迎、損にはならないぞ。……今日、明日に山を迎える例の話だ」
言いながら、大久保さんがわたしに目をやり……「小娘も久しぶりだな」と声をかけてくれる。
…っていうか、わたしまだ小娘なのか……。
いや、それより今までの会話の中にわたしは含まれてなかったのか……?
「長州での生活はどうだったんだ?」
……。
あれ?なんだか、ちょっと…声が優しい…?
「みんなが戦いに行っちゃったりとかして、ちょっと大変でしたけど…」
もう、あんな思いはしたくないと…心から思う。
それが信念の元に行う…彼らのプライドや…そういうのをかけた戦いなのだとしても…。
……。
でも、それは、言ってはいけないことだ。
心の奥に深く沈めて、言葉に出しては楽しげに。
「でも。晋作さんが居たんで、すっごく楽しかったです」
「ほう」と答えた大久保さんを筆頭に、全員が変な反応をしてくる。
……わ、わたし…考えすぎて妙な事言ったかな……???
「相変わらず、夫婦仲が良くて何よりだな」
「ふっ…?!」
今大久保さん、夫婦って言った!?
恥ずかしいやらびっくりするやらで戸惑うわたしを尻目に、晋作さんは満更でもなさそうに
「まぁ、今に始まった事じゃあないがな!」
なんて笑っていて。
「晋作がいたから楽しいと言われてしまってはね」
と、桂さんも微笑む。
……う。なんか、本心を誤魔化そうとしたは良かったけど、今度は妙な方向に…!!!
いや、晋作さんがいて楽しい事には間違いないけどっ。
恥ずかしくてうつむくと、
「こら!下を向くな!前を向け!そしてオレを見ろっ!」
言って晋作さんがわたしの顎を持ち上げて顔を覗き込む。
「でなきゃ、お前のかわいい顔が見えんだろうっ!」
そうして、豪快に笑う。わたしもつられて微笑むと大久保さんの不機嫌そうな声が聞こえた。
「こら、お前たち。私は見せ付けられに来たのではない」
はっと、わたしは我にかえって。晋作さんから慌てて距離を取る。ヤバイヤバイ!!晋作さんはあんまり大胆なんで流されそうになるんだよね…!
「あっ、こら!もっとこっちに来いっ!」
そう言って晋作さんはグイグイ腕を引っ張るけど。桂さんがやんわりと晋作さんを説得してくれる。
曰く、わたしは長旅で疲れているから別の部屋で休ませてあげよう…と。
「なんだ、お前疲れてるのか!?」
桂さんの言葉にきょとんとした顔をした晋作さんに問われて。桂さんにちらっと視線をやると小さく頷かれる。
うーん…。桂さんは笑顔なんだけど、目が笑ってないなぁ……。
きっとそういうことにしておけっていう合図だな……。
「う、うん。そうなの。すっごーーーく疲れたから。ひとりでゆっくり休みたいな~…なんて思ったりして」
「うむ。そうか。なら、仕方ない」
若干ショボンとした晋作さんが、一瞬後には立ち直って話し合いを別の部屋でするように計らってくれる。
「イイ子で待ってろ……じゃ、なかった。休んでろよ?」
そう言って、いつものようにわたしの頭をポンポンと叩いて。張り切った様子で部屋を出て行った。
その背中を見送ってから桂さんに目をやると、今度は本当に優しい笑顔で笑い返してくれて、晋作さんを追って部屋を出て行く。
……長州で、一年半も一緒に晋作さんの相手……というか、世話をしていたから。無言のコンビネーションみたいなのが出来上がっちゃった。。。
そうして部屋に1人になったわたしは、大きく息をついた。
「桂さんは、晋作さんの事良くわかってて、すごいな……」
わたしも、あれぐらい分かるようになりたいな。
そんなことを思いながら。
わたしはとりあえず荷物の片付けを始める事にした。


夕方になって、わたしと晋作さんは町に出ていた。
どこに行っても、とても懐かしくて。変わらないものもあれば、変わっているものもあるけれど。それを2人で見て歩くのが、とても楽しかった。
出会った頃を思い出して、懐かしく思いながら2人、ゆっくり歩く。
「お、そういや!」
突然何か思い出したように晋作さんが言う。
「どうしたの?」
「これだよ」
言うなり、わたしの肩をぐっと抱いて、引き寄せる晋作さん。
「…な、何?」
晋作さん、いつも行動が急だからな~。。。もっと前置きがあったらわたしだって振り回されずに済むのに……。
……けど、そうなったらもう晋作さんじゃないか……(溜息)
「いつだったか、こうしてこの道を歩いていたら、中岡と岡田に諌められた事があったな」
そんなこともあった。
あの時はびっくりしたな~。晋作さん、刀抜こうとするし。
慎ちゃんと以蔵相手に、だよ??
「本当に斬ろうとは思っちゃいない」
とかなんとか言いつつ、晋作さんは腰に手をあてて笑うけど。続けて「多分な」と言ったのをわたしは聞き逃さなかった。
…今のは…。
「坂本たちも、かなり動いているようだからな。うかうかしていると先を越されそうだ」
「…先を?」
「ああ。坂本たちのやり方は生ぬるい!幕府は残さず、しっかり力で叩き潰しておかないとな」
わたしは…幾分顔を伏せる。
あんまり…こういう話は好きじゃない。なんと言えばいいのかも分からないし……戦争とは程遠い世界で暮らしていたわたしには……全体的に、理解しがたい。
「明日には、開戦するだろう」
また、か。
思わず、言葉に乗せてしまう。
「また……戦うの?」
労咳だって、治っているわけじゃないのに。
そんな中で晋作さんは最近、ずっと。戦うことばかり考えているような気がする。
今日のこれだってそうだけど。
……なんだか、まるで焦っているように。
「ん。まぁ、とにかくだ!次の場所に行くぞっ!」
「えっ?まだ、行くところがあるのっ?」
「当たり前だ!」
言って晋作さんはわたしの手をとって、京の町を走り出した。

そうして。
わたしたちはじっくりと懐かしい京の町を巡り。気付いたら日もとっぷりと暮れていた。
なのに、晋作さんはまだ周りたいところがあったらしく不満顔だ。
「まだ、連れて行きたい所が、あったんだがな!」
……。
わたしも、だよ?もっともっと、晋作さんと一緒に行きたい所、あるんだから。
祈りと願いを込めて、告げる。
「うん。じゃあ、また今度行こうね!」
「……そうだな!」
晋作さんがそう言って笑ってくれた時。
突然近くの路地から男の人が飛び出してくる。わたしはその人に突き飛ばされて地面に叩きつけられた。
そんなわたしの名を呼ぶ晋作さんの声と……直後に苦しそうな声が聞こえた。
わたしは晋作さんに視線をやる。
「っ!……いい度胸してるじゃねぇかっ!!」
その先には、刀を構えて晋作さんに向かう男の人と、左腕を押さえて、男の人を睨みつける晋作さん。
押さえた手の隙間からは…赤い、ものが……!
「よくもこいつを薄汚れた手で突き飛ばしてくれたな!!」
腕を押さえた手を外し、片手で刀を抜く晋作さん。
「まずはその腕をぶった切ってから、じっくり反省させてやる!!」
「っぅ!次は、仕留める!」
「!?ああぁっ?!!」
吠えた晋作さんの前で、突然男は刀を構えたまま……後ろへ走り出した。
「っ、くそ!逃げやがった!」
悔しそうにしながら、刀を鞘に戻すと腕を押さえる晋作さん。
そうだ!怪我っ…!
晋作さんに駆け寄って、藩邸に帰ろうと促すと彼は「そんなに心配するな」と笑う。
……もぉ、強がりなんだから!!!
話している間にも、袖の赤い染みがみるみる広がっていく。
「お願いっ!晋作さん!帰ろうっ!」
わたしは、晋作さんの怪我をしていないほうの腕を掴んで引っ張った。
「…まったく……。そんな、泣きそうな顔でお願いされたらなんでも聞いてやりたくなるだろうが!」
言った晋作さんがわたしの頭に手を伸ばして……固まった。
いつものように頭をグリグリされるのかと思ったけど。それはされずに。
「ど、どうしたの?」
「腕を押さえたせいで、手にべっとりついちまった!」
……ああ。血がね?
「これじゃあ、お前を可愛がってやれんっ!!」
か……可愛がるって……。
脱力するわたしの前で、晋作さんがやる気満々で歩き出す。
「よし!今すぐ戻るぞ!そして、さっさと手を洗って、お前を可愛がるんだっ!!」
「…う、うん」
と、とりあえず。藩邸に戻ってくれるなら理由はなんでもいいか。
いくぞいくぞと晋作さんにせっつかれながら、わたし達は藩邸へ戻った。

「し、晋作さん!!静かにしてないとっ!」
「大丈夫だっ!これぐらい何ともないっ!」
藩邸に帰って、傷の手当てをして。……桂さんにも診てもらったけど。
やっぱり傷は深いみたいで、夜になって少し熱も出てきてしまっている。
「そんなに、赤い顔して」
手ぬぐいを浸すために水に突っ込んで冷たくなった手を、晋作さんの頬に当てる。
「傷のせいで熱が出てるんだから、もう少し大人しくしてて」
「傷のせいなんかじゃないぞっ!」
「またそうやって強がる」
ほんと、男の人ってどうしようもない……。
わたしが溜息をつきかけたとき、差し出していた手を引っ張られて……わたしは、晋作さんの腕の中にいた。
「お前が…傍にいるからだろうがっ」
静かにわたしを抱きしめて、晋作さんが呟く。
急に抱きしめられて、わたしは…身体が固まったまま身動きできない。
「オレはいつだって、お前の前じゃ熱くって…熱っぽくなるんだ。だから、仕方ないだろ?」
どうしてだろう……。熱があるせい…だけじゃなく。耳元で囁かれる声も熱っぽい…。
そっと、いつもよりも少し潤んで見える目で見つめられる…。
そ、そんなこと、急に真面目に言われたら…!わたし……。
「……っ!」
急にわたしを抱きしめる腕に力が入る。
「…っ、ぅ……!!」
抱きしめる力はどんどん強くなっていって。わたしは、異常に気付く。
「晋作さん?…どうしたの…っ!?」
「…ごほっ……ごほっごほっっごほごほっ!!」
発作…!!!いけない、わたし今薬を持ってない…!!!荷物に入れたままにしてあったことを思い出して、わたしは晋作さんの腕の中から抜け出ようと身を捻る。
のに、彼はわたしを強く抱きしめたままで咳き込み続ける。
「晋作さんっ!」
「が…がはっ……!!」
いつもと、感じの違う咳にわたしが顔をしかめた途端、わたしを放した晋作さんがふらりと部屋を出て行こうとする。
「ま、待って!どうしたのっ!?」
慌てて追いかけて晋作さんを止める。……と。回り込んだわたしの目に飛び込んできたのは、晋作さんの口から流れる……赤い……。
「っは……見られ…ちまった、か」
そんな風に言って笑う…その笑顔に不釣合いすぎる口元を。
わたしはただ、茫然と見つめていた……。

次の日の朝。───昨日晋作さんが言ってた…開戦の日。
わたしは、目の前でいつもと同じように…隊の指揮をとる晋作さんを見つめた。
「桂っ!準備はいいか!?出るぞっ!」
「…ああ。いつでも出られる」
「よしっ!」
昨日…夜。倒れてしまった晋作さんは。……それでも、腕の怪我も労咳も。どちらも、桂さん以外の誰にも分からないように…厳しい顔で大勢の隊士の前に立つ。
わたしはぎゅうっと自分の手を握り締めた。
……止めたい。いっそ縛り付けてでも藩邸にいて欲しい。
もとより、戦争なのだ。明日も会える保証もなければ、生きて帰る保証もない。
そんな中に、体調も万全でない状態で身を投じるなんて正気の沙汰とは思えない。
───でも。
わたしは、うつむいて。歯を食いしばる。
一番苦しくて。痛いはずの晋作さんが…みんなに知られたくなくて頑張ってるのに。
……それをぶち壊すわけには、いかない。
「…っ!…。桂、小便」
言って背を向け藩邸に戻り始めた晋作さんを見て、桂さんが一瞬後で答える。
「…───先に出ている」

藩邸へと消えた晋作さんの背中を見て、わたしは思わず桂さんを振りかえった。
「頼んだよ」
顔を歪ませた桂さんの言葉にわたしは頷いて。藩邸の中に駆け込んだ。

「ごほっ…っごほっごほっごほっ!!」
いま、薬も飲ませたのに全然咳が止まらない…!!
わたしにはもう、ただ背中をさすって傍にいることしか……できない。
晋作さんはただ辛そうにぜいぜいと息を切らしながら咳き込んでいる。
しばらく。そうして咳き込む晋作さんを見守って。
……だんだん、落ち着いてきたらしい晋作さんが、口を開く。
「…ハァ……だいぶ…落ち着いた……。悪いな……」
「ううん。大丈夫。しゃべらないで、ゆっくりして」
「そう、したい所、だが……」
フラフラの身体で立ち上がり、「もう行かないと……」と呟く晋作さん。
わたしは思わず……その袖を引っ張った。
「……っ!」
「っ!?」
いつになく鋭い反応を返す晋作さんに驚いて……思い至る。そうだ…!晋作さん、怪我を。
「ごめんなさいっ!大丈夫!?」
「ああ、なにも、問題な、い」
明らかに無理して笑いかけてくれる晋作さん。
「晋作さん……」
「大した怪我じゃないって、昨日も言ったろう?」
多分、わたしを安心させる為の、笑顔。
その笑顔で、わたしは耐え切れなくなってくる。
その、優しさが───あるんだったら!!!
「……っほんとに、行くの?」
「…ああ。行く」
段々、抑えていたものが…収まらなくなって来ているのは……自覚している。
怪我、してるくせに。昨日は血だって吐いたくせに、今だって!!!こんなに苦しそうにしてたくせに!!!
「……どうして」
勢いに任せて言いかけて、なんとか…留める。
言いたい。止めたい。けど、しちゃいけない。
そんなことをするために、わたしはここに残ったわけじゃない、ハズだ。
結局何も言えずに、でも笑えずに、わたしはその場に立ち尽くす。
「どうして……か?」
そんなわたしの前で、晋作さんが口を開く。
「今日は積年の準備や戦いの結果が実を結ぶ…大事な日だ。兵を率いて戦うのが、今のオレの役目だからな!…っ!ごほっ…ごほごほっ…がはっ!!」
言い切った直後に、膝から崩れ落ちそうになる晋作さんを咄嗟に抱きとめて支える。
「…こ、れ…っ!!」
晋作さんの口から、流れる……赤い、血。
背筋が寒くなるわたしの前で、それでも彼の意志を示すような視線は強く。続ける。
「…ごほっ……こんな、ところで……止まれ、ない…っ!…ごほっ……っごほっオレは…戦わなきゃ…いけないっ……ごほっ!」
「っもう、しゃべらないで!」
険しい顔で、苦しそうな呼吸のまま……それでも外に出ようとする晋作さん。
「っ……晋作さん…!」
どうしていいのかもわからずにいるわたしの名が、その時、呼ばれて。
「何?どうしたの?……って、わ」
抱きとめて支えていた晋作さんの身体がずるずると落ちる。そうして、わたしの腰に腕をまわして……すがりつくようにして、呟いた。
「オレは……使命を……。己の役目も、果たさずに。魂を殺してまで……生き長らえたくは、ない」
「……っ晋作、さん」
「だがっ!オレは!!まだ…!大業を果たしてはいない…っ」
どうしてこんなに……この人は自分に厳しいんだろう……。
自分に課しているものが大きすぎて。この人は、こんなにも普通で、優しい人なのに。
わたしは……あの頃───この世界に来た時から変わらず、今だって…この人の心すら救う事ができない。
「…心も、落ち着かず……死の覚悟もない……」
晋作さんは、わたしに縋りついたまま、ぎゅっとその腕に力を込める。怪我をしている腕すら構わずに。
そうして───何度も。
何度も、何度も。
わたしの名を呼ぶ。……まるで、うわごとのように。
「オレは……まだっ!!!死ぬには…早い……っ!」
「……っ!」
わたしは。
こんな時にもやっぱり何も、言えずに。ただ。───ただ。
子供のように縋りつく、晋作さんの背中をさすり続けるしか、なかった。


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ってなワケで!第拾五幕でした☆
……なんと言いますか……。ここまで来てテンション…というか(苦笑)前回も言ってる甘さが足りなくなってきて。。。
ちょっと放置してました(爆)
いやいやいやいや。だってアレでしょ!?正直1年半経った日には子供くらいいるもんだと思ってましたともよ(笑)
ところがどっこい、今でも清らかな関係と来たもんだ。
1年半をどう表現していいものか悩んでたら3日ほどロスしたよ……(苦笑)1話に。。。
難しいなあ……。
正味これでもまだ納得はいかないんですけど……それは……本編書き起こしだからってコトで(笑)
それたらまったく『幕恋』じゃなくなるし……っ!ジレンマ…。

ただ、晋作さんがちゃんと志士だったあたりにはほっとしたり。。。恋だの愛だのにかまけて牙をなくす様ならちょっと本気で中断だったけど……そこはギリギリセーフでした。
いや、ホント危ないラインなんだけど。。。
いや…常々言ってますが、恋も仕事も取る!ってのが理想ですけど、出来ないならせめて仕事を取れ!と思うタイプなんで。
イエ……Mではありませんよ??エエ。
雑に扱われたいワケではありません(笑)

さて!次回は最終話。……一体どんな結末を迎えるのか楽しみですvvv


今日の選択肢
晋作さんが刀を抜こうとして(花)

今。
わたしの目の前には、静かに寝息を立てている晋作さんがいる。
そっと、その髪を撫でて……絶体絶命だと思った昨日を思った。
───あれから。
わたしは必死で走って、足をもつれさせて、転んで。
それでもなんとか無事に長州藩邸へと辿り付いた。
何度も言いつけを破ったのは悪かった、と思うけど。……徘徊もしておいた甲斐があったというものだ(苦笑)そう言えるだろう。
通り慣れない夜の道を、ちゃんと藩邸まで戻ってこれたのだから。
戻ったわたしに、桂さんは「よくがんばったね」と言って労い、すぐに救援を手配してくれた。薩摩藩邸からも大勢の救援の人たちが出て。
龍馬さんも無事で。武市さんも慎ちゃんも以蔵も。全員がちゃんと薩摩藩邸に保護されたって聞いたときには……本当に、ホッとした。
思わず、その場にしゃがみ込んでしまったほどに。
……でも。
わたしは視線を落として、眠りつづける晋作さんの顔を見つめた。
昨日も、急にあんなに咳き込んで。
「今日は……なかなか起きないな……」
呟いて外から吹き込む風に煽られて晋作さんの顔にかかった髪を、そっとはらう……。
その手が、温かな手に包まれて驚いた。
「晋作さん!……良かった。目、覚めて…」
握られた手を、しっかりと握り返す。
「おまえに……助けられちまったな」
幾分情けない表情でそう言った晋作さんに、わたしは微笑む。
……覚えているかな?あんな中。わたしの一世一代の告白だったんだけど。
助けたいと思っているのは、あなただけじゃないよ?
わたしも。───あなたを。
「どうしても、助けたかったの」
この世界に来て、右も左もわからないわたしにとっての……あなたは、全てだった。
優しくしてくれて、愛しんでくれて。生活する場所も、居場所も。すべてあなたが与えてくれた。
だからわたしは……少しでもあなたに恩返しがしたかったの。
大切な、大切な、あなたに。
「……あんまり、無茶はしてくれるな」
呟く晋作さんに、わたしはスパッと言い放つ。
「そうしたら、早く病気治して?」
言葉に身を震わせた晋作さんが、一瞬後に笑う。
「……お前は、病人にも厳しいな」
「うーん。じゃあ思いっきり病人扱いしちゃおうかな?」
「確かに病人だが、それはやめろ!!」
「ふふ。でしょ?だからわたしは、晋作さんを甘やかさないことにしてるの」
「是非そうしてくれ」
いつものような、会話。あんな大事があったとは思えないような、和やかな空気が流れて。
そんななかで、晋作さんが口を開いた。
「ま、こんな事もあったしな。後はいつ、お前を未来へ帰すかだ」
「え…?」
「何度も言わせるな。オレは、した約束は必ず守る!」
ああ。そういえば、そんな事言ってたっけ。
わたしを帰すのはオレ様だーーーって。
……。
でも、もう…。───わたしは。
「ん?」
「……晋作さん」
「何だ?」
もう、決めたんだ。ずっとずっと、揺れ続けていて。
でも、もう。当たり前の選択肢が選べなくなってしまったわたしの、想い。
「わたしが、もし。帰りたくないって、言ったら。ここに、置いてくれる?」
真っ直ぐ晋作さんの目を見て、問う。晋作さんが怪訝な顔をする。
「お前、何言ってるんだ」
「ずっと…ずっと考えていたの。前に大久保さんに聞かれて……。わたしの『本当に居たい場所』……それが、どこなのか」
多分、大久保さんはわかっていたんだろう。
この世界でフラフラしているわたしの意志が、そもそも元の世界に戻りたいという方向に向いていない事。
あの人は、ああ見えてとても人をよく見ていて。だからわたしにヒントをくれた。
わたしがどうしたいと思っているのか。自覚するきっかけを。
「わたしの、居たい場所は……晋作さんのところ」
温かくて、優しい。あなたの。
「ここ、なんだと思う」
言葉に晋作さんがわたしの名を呼ぶ。その声が、嬉しそうでもなければ迷惑そうでもなくて、ただ。ひたすら怖くて。だから、もう一度繰り返す。
「わたし、ここにいたい。晋作さんの傍に」
「駄目だっ!!」
強い、拒否の言葉。でも、わたしだって後には引けない。
「どうして?」
「ここはお前が居た平和な世界とは違う!昨夜のような危険な事も日常茶飯事だ!!」
「わ、わかってる!」
答えるわたしの前で、晋作さんが目を伏せた。
「今回は無事だったが、命の保証だってないんだ!!」
「それでも……」
わたしは晋作さんを見た。
「それでも、わたし、ここがいい」
「……!!」
言葉に晋作さんが顔を上げて、視線が合う。
けど、彼はそのままわたしに背を向けてしまう。
「これ以上…言う事はない……」
「晋作さん!」
「少し、1人にしてくれ……。お前も頭を冷やしてよく考えろ」
「…晋作さん」
呼びかけても、答えてくれない。
その背が、わたしを拒んでいるように見えて……ため息をついて立ち上がる。
晋作さんがわからない。
───こんなに近くに居るのに。
わたしは、1度だけ晋作さんを振り返って。あとは静かに部屋を後にした。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

晋作は部屋で1人、少女と……自身の未来に思いを馳せる。
きっとそれは、遠くない日になる。
病を抱える自分は、慣れぬこの世界に彼女をたった1人で置き去りにして先に……死ぬ。
それなのに。
「……ッ!!」
まだ力の入らない拳を、思い切り畳に振り下ろした。
「どうしてここに、留めておけるというんだっ!!」
しかも、武士として白刃に倒れるのならまだしも。病の床で死にゆく姿など……。
「晒せるワケが……なかろう…」
(ここに残ることは、あれの幸せではないのだ)
何度も。何度も、何度も。
自分に言い聞かせるように、晋作は胸の内で繰り返す……。
(ならばせめて、あいつが幸せに過ごせる場所に帰してやるのが…今のオレに出来るたった一つのことなんだ)

────それが、自分の幸福ではなくても。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

気付くとわたしは、無意識にあの神社にやってきていた。昨日あんな大立ち回り演じたくせに~~~~ッ!!!!このお馬鹿ちんがぁっ!!!!
「ねぇ……?わたし、どうしたらいいの?」
1人問うてみても、神社が答えをくれるハズもなく。
そこにただ、静かにあるのみで。
静かで。
あまりに静かで。
だんだん……イライラしてきた(怒)
「答えてくれたっていいじゃん!」
わたしは、足元の砂を蹴る。
「…勝手に連れてきて、無視って!そりゃないよ!!」
当然と言えば当然のことで、言葉だけが静かに響いて。
わたし…何してるんだろう…。
「晋作さん……」
どうしてこうなっちゃったんだろう…。
晋作さんはわたしを好きだと言ってくれて。わたしは……わたしも、同じ気持ちを抱えてて。
なのに、一緒に居ちゃダメっていうのは…どういうことなのかな…。
ぼんやりと、こんな時でもいつものように綺麗に晴れた空を見上げる。
「空、高いなぁ……」
その時、後ろに人の気配がして、咄嗟に振り向いた。
「おや」
そこにいたのは沖田さんで。瞬時に昨日の一件が思い出されて……身が凍る。
けど。
沖田さんはというと、昨日と同一人物なのかと疑うほどに優しく微笑んで「また、会ったね」と言った。
恐怖と言うか、警戒と言うか。
どちらにしても動けないわたしの横をスタスタと通り過ぎた沖田さんは、神社の石段に腰掛けてわたしを見上げ「お座りよ」と促してくる。
お座りよ…って。
アナタ、昨日わたしを脅して坂本さんの居場所を吐かせようとかした、あの人ですよね??
怪しむこちらの思いを汲み取ったか、沖田さんが苦笑する。
「昨日の今日で、何もしませんよ。……君に聞けそうなことは、もう全部わかっちゃったしね」
……。
…………正直ですこと。どう考えても言葉の後半が本音ですよね?
でも。
ここにいるのはわたしの知っている沖田さんで、少し安心した。
……そのまま(自棄になったわけじゃないけど)彼から少し距離をとって……石段に腰掛ける。
ふっと笑って、沖田さんが話し始めた。
「浮かない顔をしているのは、僕らのせい?」
「え?」
え?あ……どうだっけ??
昨日沖田さん達のことがなかったら晋作さんは……って、藩邸の中でも結局発作は起こしたよね…?
そんなことじゃない、わたしの……悩みは。
つい考えがそれてずっと押し黙っていると、少し寂しそうに沖田さんが呟いた。
「もう僕とは、話したくないかな?」
「あ!いえ!そうじゃないんです!!」
あわてて沖田さんに向き直る。
「そうじゃなくて!その、説明しづらくって!」
「説明?」
「はい」
「長い話なの?それとも、難しい?」
やっぱり優しい笑みを浮かべたままで、沖田さんがわたしに問う。
そう聞かれると……
「いや、長くもないし、難しくも……ないといえば、ないんですけど」
わたしの…よくわからない説明に沖田さんがきょとんとしている。が、すぐに可笑しそうに笑う。
「ははっ。一体どんな話なの?すごく、興味がわくな」
……。
「へ、変な子だって、思いませんか?」
「ああ。もう、十分思っているから、大丈夫だよ」
アナタ、さっきから本音がダダ漏れですけど、大丈夫ですか!!?
多分顔をしかめていたであろうわたしに、困ったような表情で沖田さんは続けた。
「ああ。変とは違うかな?不思議で、面白い娘だな。って思っているよ」
「それ…褒めてないですよね……」
ああ……っ。ちょっと落ち込んだ……。フォローにもなってないし!沖田さん!!
「そんなことはない!だって、僕は君の事をけっこう気に入っているんだから」
「はぁ……」
そう言ってにっこり笑う沖田さんからは、昨日の怖さとか、何も感じない。
───不思議な人だ。
思って見ていると、ふと思い出した。
前に労咳のことを相談した時。何時間も優しく話を聞いてくれた──あの時と同じ。今の沖田さん。
でも、今度この悩みを相談するには……最初ッから説明しなきゃいけない気がするけど……。未来から、来ましたーってヤツ。
……そんなの、まともに聞いてくれるのかな……(溜息)
とは、思いつつも。時間があり余り過ぎてて、探してくれる人ももういなくて、どこにも行き場のないわたしは……藁にもすがる思いで、口を開いた。
「そこに、神社。ありますよね?」
沖田さんはどれどれ?と振り返ってから、わたしを見た。
「うん、あるね」
「わたし、あそこから来たんです」
「……」
あ。固まった。
いやー。なんだかこの感覚懐かしいなぁ……。初めてここに来た頃を思いだす。
そうして。
ポカンとしている沖田さんに、わたしがここに来た時のことや、藩邸で暮らすようになったこと。───今。わたしが晋作さんに元の世界へ戻るように言われている事。
1つずつ、ゆっくり説明する。
沖田さんは、いつかのように優しく頷きながら。真面目に聞いてくれた。
「そうかい…」
ひとしきり吐き出したわたしは、うつむいた。
「何で……晋作さんが、あんなに反対するのか……分からなくて」
続けようとすると、喉が震える。続く言葉が、怖い。……けど、誰かにそんなことないよって、言って欲しくて。
「もしかして……嫌われたんじゃ、ないかって……」
「高杉さんが労咳なのは、間違いないんだよね?」
そう、うつむいたままのわたしにしばらく経ってからかけられた沖田さんの言葉は。静かで…そしていきなりだった。
「あ、はい。……最近は、咳が出る日も、増えてきて……」
「そうか……」
沖田さんが、表情を曇らせる。けど、すぐにこっちを向いて、優しく言ってくれる。
「大丈夫。君は好かれている」
「え?」
「それも、相当にね」
望んでいた答えをわたしに返してくれたその人は。座っている膝を抱えなおして、にっこり笑う。
「でも…」
「君を帰そうとするのは、君を1人にさせたくないからだと思う」
……1人に……?
「死病に侵されている自分が、君を残して逝くことが嫌なんだろう。……同じ別れでも、生別と死別…これはとても大きな違いだ。そうだろう?」
「……はい」
「君は、素敵な人に愛されているね」
「…………はい…」
素敵な人、だと。
敵であるこの人に、そう言ってもらえて。わたしの心は嬉しさであったかくなる。
「僕だったら、そんなに好きな相手、殺しちゃうけどなぁ」
……。
…………。
………………!?
自分の耳を疑いたくなるような衝撃発言を、頬を染めて放つ沖田さん。
い……い、い、い、今、なんて!?
「だって、誰にも渡したくないから」あぁ。そう言う事か。。。激しいな~~~愛情(爆)
「……」
「僕が死んだ後に、誰かがその子を愛すなんて……絶対に嫌だ」
ちょっと、過激だけど。きっとこれも、本気の好きの形なのかもしれない。
……わたしには、理解できないけど。
でも。
ひと、それぞれに、想い方があって。
沖田さんには沖田さんの想い方……。
わたしにはわたしの想い方。
そして……晋作さんにも。
そう。多分、想い方は自由なんだ。
「君もね。もっともっと、自分の本当の気持ちをぶつけてごらん。どんな言い方でもいいんだ。君らしく、ね?」
わたし……らしく。
「さ。そろそろお帰り。藩邸の近くまで送るよ」
立ち上がり、振り返った沖田さんはわたしに手を差し出す。
昨日の敵に…手を差し出されて、戸惑いからその手をとれないわたしに、彼はにっこり笑った。
───あの、優しい笑顔で。
「もちろん、こっそり、ね」
くすっと笑ったわたしが沖田さんの手をとると、彼はわたしを立たせて続ける。
「そして、彼の所に無事について、ちゃんと気持ちを伝えるんだよ?」
その言葉は、とても優しくて。
さっきまで落ち込んでいたのが嘘のように、わたしに力を与えてくれた。


沖田さんに送られて、藩邸に戻ると。わたしはさっそく晋作さんの姿を探す。
「あ、いた!」
縁側に座って、ぼーっとしている晋作さん。
そっと近寄って柱の影から顔を覗かせてみると、ちょうどこちらを向いた晋作さんと目が合った。
一瞬、怖くて尻込みしそうになるけれど。
ふっと笑った晋作さんが、おいでおいでと手招きしてくれて。
わたしはゆっくり彼に近づき……隣にストンと腰を下ろす。
……そうして。
2人でただ、一緒に座っている。
いつかのように。お互いに無言だったけど……わたしは幸せな気分だった。
ずっと、こうしていたいな。
ずっと。……ずっと。
「ね、晋作さん」
「ん?」
晋作さんがわたしを見たのを感じる。…そして、続けた。
「わたし、帰らない」
「お前、まだそんな……!!」
声を荒げる晋作さんを遮って、わたしは言った。
「自分が、病気だから駄目なの?」
「!」
「晋作さんが何と言っても、わたしはここに居る」
「だから駄目だと何度言えば……!!」
「晋作さん!」
わたしは立ち上がって、晋作さんを真正面から見詰める。
「わたしは、晋作さんが惚れたって言った女だよっ!自分のやりたいようにやるのは、きっと晋作さん譲りなんだからっ」
晋作さんが驚いたような表情でわたしを見上げる。
そう……誰でもない、あなたが言ったの。
わたしが…わたしのままでいいと思わせて。そうやって甘やかして、それでもそんなわたしを好きだと言った。
わたしは、わたしがやりたいように生きていいと、あなたがわたしに思わせたの。
「晋作さんと同じで、わがまま言ったら絶対あきらめないっ!わたし、晋作さんの傍にいるっ」
きょとん、とした表情の晋作さんが、やがて「オレ……譲りって…」と呟き。
突然大笑いし始める。
これが、こっちが思わず心配になるほどのもので。
「し、晋作さん、そんなに笑ったら身体に悪いよっ!」
「お……お前、自分で笑わせておいて、なんだそれは!」
え……ええええッ!?笑わせるつもりなんて毛頭ない、超本気発言だったんですけどッ!!!
「一体何が、おかしかったの?」
「オレ自身がだ」
「……晋作さんが……?」
「ああ、オレは阿呆だったなぁと思ったら、笑いたくなった」
「あ、あほう???」
どどど…どうしたの!?晋作さんはどっちかって言うとオレ様で、自分の事を謙遜するタイプでは……最近はするとか言ってたけどでも、どっちかって言うとしなくて自信満々なイメージだよ!?
「ああ、阿呆で大馬鹿だ。お前は、オレが好いた女だったんだものなぁ……」
「晋作さん…」
「お前は本当に大した女だ!」
言って笑う晋作さんは、本当に嬉しそうで。……これって、褒められたんだよね?
嬉しそうな晋作さんを見て、わたしも、本当に嬉しかった。


翌朝。
目覚めると藩邸は随分と騒がしかった。
どうしたのかと思って廊下に出ると、桂さんに出くわした。
「おはよう」
「何かあったんですか?みんなバタバタして」
わたしが問うと、桂さんは不思議そうな顔をする。
「おや?晋作から、何も聞いてないのかい?」
「……いえ、何も」
「そうか……」
眉をひそめて困ったような表情の桂さんにどうしたのか聞いてみると。
「先日、薩摩との同盟が結ばれたのは知っているね?」
「はい」
「その関係で、わたしも含めた何人かは長州へ戻る事になったんだよ」
え…?
……まさか。
「晋作、さんも?」
「ええ」
そんな……。何も、聞いてない……。
表情を変えたわたしに、当然気付いたろう。桂さんは言う。
「…晋作は、まだ部屋にいるから。話しておいで」
わたしは、とにかく、晋作さんの部屋に向かった。

「晋作さん?」
晋作さんの部屋に入って、躊躇いがちに名前を呼ぶと「どうした!」と軽快に返事が返ってくる。
「晋作さん、長州に帰るの?」
「ああ!」
そんな、笑顔で。わたしは……急に悲しくなってきた。
「やっぱり、置いて行かれちゃうんだ…」
涙が出そうになるのを必死で堪える。
「晋作さんと…一緒に居たいってわがまま……叶えたかったなぁ……」
「っ!」
「…でもっ……困らせるのも嫌…だからっ…ちゃんと、お見送りするよ」
唇をかんで、晋作さんを見上げる。
そんなわたしを見て、晋作さんは困り顔になった、が。
「おいこら!」
晋作さんはわたしの頭をグーでゴンッと叩く。
「いたっ!」
「全く!勝手に1人で話を進めるな!」
「え?」
気を抜くと、涙がぼろぼろ溢れ出して。でも、涙はそのままに晋作さんを見つめる。
そんなわたしに、晋作さんが大きな手を差し出した。
「お前もだ」
「え?」
出された手に、戸惑うわたし。晋作さんは、目の前で優しく笑う。
「オレ様から、離れないんだろう?」
「う、うん」
「オレの事を、好きなんだろう?」
「うん」
するっと自然に出た答えに、恥ずかしいとか思う間もなく晋作さんが嬉しそうに、照れくさそうに笑って言う。
「オレもお前が好きだ。それにお前は……オレの女なんだろう?」
…晋作さん!
これは、認めてくれたって思って、いいんだよね?晋作さんも、わたしと一緒に居たいって思ってくれてるって、思っていいんだよね?
自然ににやけてしまう顔を、抑えずに答える。
「うんっ!」
「じゃあ」
ひときわ、ぐっとわたしの方へ手を差し出して晋作さんが笑う。
「一緒に来い!」
わたしは、その笑顔を真っ直ぐに見据えて、しっかりと答える…!
「……はいっ!!」
そうして、差し出された手をぎゅっと握り締めた…。


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ハイ~。そんなわけで拾四話でしたぁ~。
やっぱり、幕末だから……ですかね?糖度がここに来て下がり気味(笑)
晋作さん、主人公ちゃんにアタックしてる間は甘かったのにぃ~~~~!!!後半になると、甘い程度が当たり前になってもっと…もっと……とか思っちゃいますネ☆
そろそろラストかなぁ…?とか思ってるんですけど、どうでしょうか。

今回は、沖田さんがカッコよくて(苦笑)
なんですか、好きな相手は殺しちゃうって……!!!ゾクゾクする(爆)
僕が死んだ後に、誰かがその子を愛すのが嫌……とか言ってますけど。本当は逆なのかも知れないですね。
その子が、違う誰かを愛するのが、嫌と。……そんな気がします。
確か、沖田総司も労咳患ってたような気がするんで……リアルに考えちゃうんだろうなぁと思うと、切ない、かも???

さてさて、長州に戻る晋作さん。
2人がどうなるのか、期待…ですかね。甘いラストになりますように!!!


今日の選択肢
どうしても助けたかったの(花)
何がおかしかったの?(花)
「さぁ、答えてくれるね?」
沖田さんが、冷ややかな表情でそう言う。
どうしよう、どうしよう、晋作さん……っ。
一歩後退って、ふと気付く。
……私は……また……っ!
こうやって、晋作さんだけじゃない、今度は龍馬さんたちにまで迷惑をかけそうになっている。
そして。もしここで選択を誤れば、かつてない被害を…私に良くしてくれた人たちに及ぼす事になる、それだけは、わかる!
これは、自分で……。これだけはどうしても自分で片をつけないと!
これ以上みんなに迷惑はかけられない。
だからこそ、藩邸を出ようと決めたのだから!
泣きそうになりながら、私はキッと沖田さんを睨む。
「…そう…答えてくれないんですね」
ジリっとその足が、こちらに踏み出される。そうしてそのまま後ろの塀へとじりじりと追い詰められた、その時。
私たちの頭上から、ひときわ通る声が響き渡った。
「聞け聞けーーーぃ!!」
……こ、この、声、は……。わたしは塀の上を振り仰ぐ。
そこにいたのは、もちろん声の主。
「我は、奇兵隊が総監、高杉晋作!!」
沖田さんが息を飲むのがわかった。……まぁ、こんなけったいな登場をされたら若干意表はつかれるよね…。
「この女に指一本触れた者、長州藩全てを敵にすると知れ!!」
月明かりの下。
塀の上で刀を肩にかけ。ドーンと立って、そう言い放つ。
……こんな登場の仕方って…アリ…?唖然とする私たちをよそに、晋作さんは不敵な笑みで新撰組を見下ろしていて。その迫力に新撰組の人たちは後退る。
……いつかの夜も、そうだった。
月夜に駆けつけてくれた晋作さんは、なんかとにかく…カッコイイ!
他の隊士と違って、沖田さんだけが真っ直ぐ晋作さんを見上げて問う。
「我ら新撰組の前で顔を晒し、名乗りをあげる……この娘は、貴方の命と等しいという事ですか」
「いかにも!!」
し……晋作さん!こんな大勢の前でそんな事を~~~っ!!!
「……」
答えを聞き、沖田さんは肩でため息をついた。
そんな時、1人の隊士が沖田さんに耳打ちをする。途端に色を変え、険しい表情になる沖田さん。
「どうぞ」
「え…わっ」
何かを投げたような素振りの沖田さんの方から飛んできたのは…例のかんざし。
「あ、ありがとうございます!」
思わずお礼を言ったわたしにはもう興味を示さず、何も言わずに沖田さんは新撰組の人たちと一緒に駆けていってしまった。
「おい、大丈夫か!?」
あまりに呆気なく去っていった彼らにちょっと呆けていると、塀から降りてきた晋作さんが声をかけてくれた。
「う、うん」
「何かが…動くな」
晋作さんと一緒に、新撰組が消えた方向を見つめるわたし。
なんだろう……。あの様子、只事じゃなさそうだった…。
龍馬さんの居場所をわたしから聞き出そうとしていた彼らが、せっかくのこの好機を放って……交渉のためのかんざしまでわたしに返して去るなんて…。
なにか……。
「あ!!」
「なんだ、どうした!」
「あっちの方角って、寺田屋の方だよね?」
そうだよ。だとすれば、それは…わたしに聞く必要がなくなったってコトなんじゃないだろうか…!!どこか別のところから龍馬さんの居場所を突き止めて…だから、わたしに興味を失った。
そう考えるとしっくり来る。
「そういや、そうだな」
答えた晋作さんの言葉を聞くか聞かないか、わたしは新撰組の後を追って走り出す。
「あ、おいっ!!こら待てっ!!」
沖田さん達は大通りを行ったから、裏道を通れば追いつけるかもしれない!いつもみんなが使っていた道を、記憶を頼りに全速力で駆け抜ける。
…なんなんだろう…!なんでこんなに、嫌な胸騒ぎがするんだろう……!!
沖田さんは、あまり龍馬さんを良く思っていないように見えた。
いつもとは違った彼と、そして、初めて彼に会ったとき晋作さんが言っていた沖田さんの不穏な話。
なんだか色々とごちゃまぜだけど、とにかく、ダメだッ!!!!
夜闇の中、慣れている道だからなんとかなる。
あとはそこの角を曲がればっ!!!
通りに出ると、寺田屋に入る沖田さんの背中が見えた。
「みんなっ!!」
咄嗟に入り口へと駆け出そうとしたわたしの肩が、後ろにぐいと引っ張られる。
「待てと、言ってるだろうが!」
声の主は晋作さんで。おそらくわたしの後を追ってきたのだとわかる。
心なしかゼイゼイと息を切らし気味の晋作さん…。
「全く…お前、いざとなると足速すぎるぞっ!」
「……そんなことないよ。…ただ……」
「坂本達の事が、心配だった?」
わたしはただ黙って頷き、それを見た晋作さんは、微笑む。
「大丈夫だ。オレもこうしてやってきたんだからな」
言われて……少し落ち着いた。晋作さんが笑ってこんな風に言うなら。それがどんなことでも…どんな場所でも落ち着ける気がする。
「とりあえず、帰れと言ってもどうせ聞かないんだろう?」
「うん、多分」
「…だろうと思った」
「ご、ごめんなさい…でも」
謝って続けようとしたわたしを、晋作さんは手で制して遮る。
「わかった。ならば、オレが許せるギリギリのところまでは、いさせてやる!」
「ホント!?」
「ああ。ただし、それ以上になったらオレは、お前を張り倒してでも連れて帰るからな!」
晋作さんがしてくれた、最大限の譲歩。
わたしは嬉しくて、何度も頷く。そんなわたしの頭を「しょうがないな」と言わんばかりにポンポンと叩いて、晋作さんが苦笑した。そんな事やってると…坂本さんがぁ……(泣)

それからわたし達が向かったのは、寺田屋の裏階段だった。
晋作さんが、ここで待っていれば龍馬さん達が逃げてくるはずだから、と案内してくれた。
が。そこに角から飛び出してきたのは青い羽織の新撰組!
思わず身を震わせたわたしを後ろに追いやって、晋作さんが「大丈夫だ」と言う。
「オレの後ろにまわっていろ!」カッコイイ…(泣)
晋作さんに守られる形でわたしが下がると、同じタイミングで階段から慎ちゃん、武市さん、龍馬さん、以蔵が飛び出してきた!
「みんな、大丈夫っ!?」
思わず声をかけたわたしに、出てきた全員が一様に驚いた表情を浮かべて。
……当たり前だよね。そりゃ……。
全員から、それぞれ言葉は違うものの「何でここに?」と問われて、答えようとしたわたしは、その異常に気付く。
「みんな、怪我してるの!?」
夜の闇、月明かりだけでもわかる。みんな、多かれ少なかれどこかしらに傷を負っていて。
不意に、龍馬さんがよろけて…わたしは肩を貸す。
龍馬さんが自身の左腕を押さえている右手の指の隙間から、赤いものが見える……!
この、腕。すっごく深く傷がついてる……っ。
気付いて背筋に冷たいものが走った瞬間、すぐ脇で刀がぶつかる甲高い音が響いた。
振り向くと、打ちかかってきた新撰組の隊士の刀を晋作さんが防いだ音だった。
「ほら、ボーッとするな!周りをちゃんと見てろ!」見えても何もできないんでスガ…(汗)しかもある意味『標的』を持ってるワケで……超☆危険ポジション…!!!
「はっ、はい!」
龍馬さんを支えながら、晋作さんに返事をする。
「こいつらはオレがぶっ殺す!安心しろ!!」
……え??
今、晋作さんぶっ殺すって言った!?
「だ、ダメ!」
「何がだッ!」
「殺すなんてダメだよ!!」
わたしは、わたしの大切な人たちが誰かの命を奪う所なんて見たくない!晋作さんも、みんなも!だから!
「な、何を言ってるんだ!」
「こんな時にっ!」
非難の声をあげる武市さんと以蔵を尻目に、晋作さんはニヤリと笑う。
「殺すな……か。面白い」
刀を構えなおして叫ぶ。
「見ていろっ!血の一滴も流さずに、ぎったんぎったんのめったんめったんにしてやる!」
そうして上着を翻し、新撰組の前に立ちはだかる晋作さん。
向かってくる新鮮組の隊士達を反対向きにした、刃のない刀で打ち倒していく。
「おらおらおらおらーーーッ!」
よく、わかんない、けど。
当然新撰組の人たちは、わたしなんかより強いだろう。競技としての剣ではなく、生き残る為の剣を使う人たちなのだから。
でも、それがわからないくらい来る人来る人を片っ端からなぎ倒していく晋作さんの様はまさに圧巻。
「む……むちゃくちゃだよ、あの人…っ」
慎ちゃんがそう漏らしたのも仕方ない事だと思う。
「ほーら、次ぃぃぃっ!」
鮮やかに片付けていく晋作さんに、誰も手が出せない。
なんだか、この勢いで1人で新撰組を片付けちゃうんじゃないかとか思ってしまう。
けど。
そんな目の前で、残った1人の隊士を倒した晋作さんが振り返る。
「頃合いだ!全員散って逃げるぞ!!」
晋作さんの鋭い言葉に、周り全員が顔を見合わせた。
「長州か、薩摩藩邸へ行けっ!坂本はオレが引き受けたっ!!」
今までハチャメチャやっていた晋作さんが真面目な顔で続ける。
「武市っ!中岡っ!岡田っ!死ぬなよっ!!」
「恩に着る」
「姉さんもどうかご無事で」
「また高杉さんに借りだ」
言うなり、わたし達は全員がそれぞれに怪我を抱えながら。バラバラの方向に駆け出した。

わたしと晋作さんは、坂本さんに肩を貸しつつ必死で走っていた。
いや……龍馬さんの息は荒く、もう走るどころか歩く事さえままならない。
龍馬さんは、深手を負っている。この状態で連れまわすのが最善策とは思えない……。
「晋作さん」
名を呼んで視線を送ると、彼は黙って頷いた。
「そのすぐ先に、使える土蔵がある。そこに身を隠すぞ!」
「ん、わかった。龍馬さん、あとちょっとだけ頑張って!」
「……ああ…」
支える肩の重さに必死で耐えながら、私たちは土蔵へと急いだ。

土蔵の中、必死で息を整えて龍馬さんの方を伺う。
「……大丈夫?」
問い掛けてみても、返ってくるのは荒い息だけ。
わたしは、制服のスカーフを解くと龍馬さんの手に強く巻きつける。
…それでもまだ、傷口から滲んでくるものが止まらない…。
「まずいな」
「…うん」
人が失うと困る血の量はどれくらいだったか……。覚えていないけど、このまま血が止まらなければ大変な事はわかっている。
龍馬さんの手……わたしはスカーフの上から祈りを込めてぎゅっと押さえつけた。
やがて、晋作さんがボソリと言う。
「お前、ここで坂本と大人しく隠れていろ」
「え??晋作さんは!?」
「誰か1人でも藩邸に戻れれば救援を呼んでこられる。オレは、藩邸へ向かう」
言うと立ち上がる晋作さんの隊服の裾を、わたしは空いている手で掴んだ。
「だって、まだ外には新撰組がいるかも知れないよ!」
「なーに、大丈夫だ!どの道、ただこうしているワケにはいかないからな!」
服を掴んでいるわたしの手を優しくほどくと、晋作さんが土蔵の外に出た。
わたしは思わず龍馬さんの手を離して晋作さんの後を追う。
「待ってっ!」
「こら!何ついてきてるんだ!土蔵へ戻れ!」
「イヤッ!」
「嫌って…お前」
だって、晋作さんが言ったのだ。『誰か1人でも藩邸に戻れれば』と。
だとすれば、1人より2人の方が確率が高いに決まってる。けど、自分の身も守れない小娘に出歩かれても……(苦笑)
言うと、晋作さんが言葉を失った。
「晋作さんだって、さっきわたしの足が速いの褒めてくれたでしょ?絶対、無茶はしないから!!」
ただ待ってるなんて不安なの!何かしていないと、崩れそうなの。…自分が。
「龍馬さん、待っててね。すぐ、助け呼んでくるから!」
「…い、いかん……」
弱々しく、止めようとする龍馬さんの声を振り切って土蔵を出ると、藩邸に向かって走り出す。そのすぐ後を追って、晋作さんがついて走ってくる。
「無茶はしないから……って、この時点で既に十分無茶してるの、わかってるのか……?」
あきれたようなその言葉には聞こえない振りをして、ただひた走る。
と。
「おい、隠れろっ!!」
すぐ先の通りを、数人の隊士が駆け抜けていくのが見えて。その瞬間、晋作さんに腕を引かれて路地裏に隠れる。
2人で寄り添うようにして身を隠して、息を潜める。
やがて、足音も聞こえなくなって。確かめる為に通りに顔を覗かせようとした時だった。
「っ!?」
びっくり、した。けど、声が出ない。
わたしの口元は晋作さんの大きな手ですっぽり覆われていて。
そのまま、晋作さんに後ろから抱きしめられた。
「…今だけ……。今だけだ…………」
呟く声が聞こえて、晋作さんの手が口元を離れていく。
その手はそのままもう一方の手と共に、わたしをぎゅうっと抱きしめた。
「晋作……さん……?」
ぴったりとくっついた身体からは、晋作さんの温かな鼓動を感じる。
「もうすぐ、お前を帰してやらなければならない」
静かな言葉に、ツキンと胸が痛む。
「こうして、お前を傍らに感じる事も…もう出来なくなるんだ。……だから、こんな時だから……!」
晋作さんはわたしの首筋に顔をうずめるようにして、更に強くわたしを抱きしめる。
「…今だけは……このままで……」
その声が、心なしか震えているように感じた。
わたしは、目を閉じて。わたしを抱きしめる晋作さんの手に、自分の手を重ねた。
温かさが。心地いい。……晋作さんだから、心地いい。
「最初はな、確かに単なる好奇心だけだったんだぞ?」
「え?」
いつもとは少し違う、穏やかな声が耳元で響く。
「だが、その内お前しか見えなくなった……」
ほぅっと息をついて、晋作さんが明るく続けた。
「祭りだって、初めて行ったんだぞ?楽しかったなぁ」
「わたしも…………楽しかったよ?」
小さな、小さな声での会話だ。
わたしから晋作さんの表情は見えないけれど、声と…手のぬくもりから全てが伝わるような気がしていた。
一言ごとに、わたしを抱きしめる力が強くなっていく。
ねぇ……晋作さん。
そんな風に、今までの思い出なんて話さないでよ……。
なんだか本当にもうすぐ、わたし達のお別れが近づいているような気がしちゃうよ…!
「好きだ」
短く、優しく囁かれた言葉は甘く。わたしは、溢れそうな涙を必死で堪えていた。
そうして。
晋作さんは、わたしを解放する。
振り返ると、もういつもの様子で「行くか」と笑う。
わたしもいつものように「うん」と答えると、「いい子だ」とまた頭をポンポン叩かれた。
いつもなら、子供扱いした!と、怒る所だけど。
今日は、これが。嬉しかった。
晋作さんの温かさと愛情を、その掌で感じられるから。
が。次の瞬間。
サッと顔色の変わった晋作さんが、ぐらりとよろめく。
「晋作さんっ!!」
「ごほっ…ごほっ…げほっごほっ」
「晋作さん…晋作さん!!!」
また、発作だ…!!!名を呼んで、背中をさするけど咳は酷くなる一方で止まらない…!
晋作さんの膝がガクリと落ちた。
───ダメだ……!
わたしは咳き込む彼を支えながら、ゆっくりと決意する。
咳き込む間に、晋作さんが何かを訴えようとしているけど、とても話せる状態なんかじゃない。
……当然、今の晋作さんを藩邸まで走らせるなんて、無理だ。
わたしは晋作さんに肩を貸して、路地裏の物陰に座らせる。
息をする事すら辛そうな晋作さんと目を合わせるようにしゃがみ込んで、告げた。
「晋作さん、わたし、1人で藩邸に行ってくるから」
言葉に、晋作さんは咳き込みながら頭を振る。
……わかってるよ?無茶だって言うんでしょ??貴方はとても優しい人だから、わたしを本当に大切にして……ずっと守ってくれた。
「大丈夫。わたしの足の速さは知ってるでしょ?」
震える声を…気付かれないように精一杯強がって笑いかけて。立ち上がって行こうとすると晋作さんに弱く腕を掴まれる。
「……っ……っ!!」
咳き込みながら、何かを訴えようとする晋作さんを真っ直ぐ見つめて、言う。
「このままここにいても危なくなるだけだよ?」
守りたいと思っているのが、貴方だけだと思わないで欲しい。
全ての想いが、貴方からわたしへの一方通行だなんて思わないでいて欲しい。
今までも、この先も。きっと、想いは同じだから。
「わたしはね、晋作さんを助けたいの」
今度はわたしが晋作さんの手をほどく。そうして大通りを向いたところで晋作さんに名を呼ばれて……笑顔で振り返った。
「だって、晋作さんはわたしの大切な人だから」
「!」
「待ってて、晋作さん」
そのままそこに晋作さんを残して、わたしは夜の闇の中に駆け出した。


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ちゅうことで!第拾参話でしたーーーっ!!!
…てか、大変ですっ!!!(泣)負傷者とか病人が多すぎですっ!!!
寺田屋から逃げる際、龍馬と晋作と運命を共にする事になった瞬間、かなりアレですけど……「マズいな…」と思ってました(爆)
ああああ…、爆弾二個も抱えちゃったよッ!!みたいな。
案の定……。

さて、多分クライマックス間近…ですよね??意外と甘くならないのでかなり捏造してる部分が目立ってるんですけど……(汗)
あと、文章的に「それはおかしいだろ」てなトコも段々出てきてて……でもそれは元がおかしかったりしてるんですよッ!?と、言っておきたい(笑)
資料とか見て……勉強して書けば話は別ですが、幕末とか全く興味もなければ知識もなかったものでホイホイ追加できないのがイタいところ。
このまま、思いついてる話…同人展開で書く気になったら勉強します……(苦笑)にわか仕込みで…。あ!!あと、ラストまでにこのネタが本編ででなければ(重要)

晋作さんの場合…ラストは(可能なら)現代に戻る方がいいんでしょうな。一緒に(笑)
そうしたら、労咳も治るワケですし(多分。……めちゃくちゃお金かかるだろうけど。保険きかないし(いいよ、そんなリアルな話…))
史実どおりに行くと……夭折だからなぁ……(苦笑)残るとそれはそれで主人公は大変か…とか思ったり(爆)
けど、どっちにしても離れ離れじゃ乙女ゲーとして終われないよ……!


今日の選択肢
そんなことないよ、ただ…(花)

「ほら、ぐずぐずするな!行くぞっ!」
「晋作さんってば、ちょっと待って」
「何やってんだ、早くしろよー!」
晋作さんは、さっきの宣言通りわたしを早く外に連れ出したいようで、まるで駄々っ子。
……こういう、子供っぽいところは相変わらずなのに。なんだかどこか違うんだよなぁ…。
そんなことを思っていると、無意識に晋作さんを見つめていたらしい。
「ん?どうした?」
目敏く気付いて晋作さんがこっちを向き……てか、どうしよう。なんて答えよう!?
「あのー…えーと、ちょっと見てただけ」
しどろもどろのわたしの答えを聞いて、晋作さんはクスリと笑う。
「なんだ、どうせ見るんなら……」
言いながらずいっと顔を近づける。
「どうだ?この方がよく見えるだろう?」
「う、うん」
もうあと少しで、お互いの鼻先がつきそうな距離。晋作さんは優しく笑うと、続ける。
「それにオレも、この方がお前の顔がよく見えるしな」
わたしは、恥ずかしくて逃げようと試みるけど正面から晋作さんが両腕を掴んでいるので、なんだかジタバタと身をよじることくらいしか出来ない。
「わ、わかったから、離して?ね?」
どうすることも出来なくて、真っ赤になったままうつむき、そう訴える。
あぁぁ…声も若干上ずってて恥ずかしさ倍増だぁ…!!
「ダーメーだ!」
「い、いじわるっ」
睨むようにして顔を上げると、そこにあったのは真剣な眼差しの晋作さんの顔。
「逃げるな……オレの姿を、その目にちゃんと焼き付けておけ」
空気が止まる。まっすぐな晋作さんの目から視線がそらせない。痛いくらいに本気を感じて、わたし達は見つめあう。
そんなに長くなかったんだろうと思うけど、その瞬間を数分にも感じた。
「……う」
「なーんてな!ほら、行くぞ!」
晋作さんがくるりと後ろを向くと、先に藩邸の外に出る。
わたしはその背を追いかけながら、自分の胸がドキドキするのを感じていた。
本当に晋作さん…どうしちゃったんだろう……。
それに、どうしてわたし、こんなに……。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

……どうしてこんなにも。愛しいもんなんだ。こいつは。
通りを2人で歩きながら、ふと晋作は思った。
自分でもさっぱりわからない。どうしてこんなに愛しく思うのか、恋うのか。
こんな気持ちは初めてで。
だから正直自分の想いでさえ持て余し気味だ。この、高杉晋作が。
……こうなってみると、偶然の流れとは言え労咳のことを話してしまったのは良かったと今は思う。隠し事なんて、無い方がいいのは明らかだから。
隠し事がないから、弱みも甘えも見せられる。かっこ悪いところだって見せられた。
あいつは、ずっと傍にいてくれた……。

きっと、あと少しで彼女を帰らせることになるだろう。根拠はないが、こういう変な勘と言うのは意外とよく当たるものなのだ。
ならば…それまでに。あいつの中に出来る限りオレを…………残しておきたい。
いつか離れてしまっても、覚えていてもらえるように。

こんな浅はかなオレを、お前は笑うだろうか……。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

通りに出て、しばらく歩いていくと急に立ち止まった晋作さんの背中にぶつかる。
「ん?どうした?」
「どうしたって…だって、急に立ち止まるから…!」
鼻を押さえてそう訴えると、晋作さんは笑いながら「悪かった」と謝って続けた。
「折角共に居るんだから、もっと楽しい時間をと思ってな」
「えーと?それは……どういうこと?」
「つまりこういうことだ」
晋作さんがツツツっと後ろに下がってくると、スッとわたしの肩を抱く。
「し、晋作さん!」
「ほら、こうしていれば、お前の姿をずっと見ながら歩ける!」
言って笑うその笑顔が本当に嬉しそうで、わたしは赤くなりつつも、小さく頷いた。
「こら、うつむくな!折角こうしているのに、お前の顔が見えん!」
「だ、だって、仕方ないでしょ!」
わたしは真っ赤になってうつむいたままで叫んだ。
「なんだよ、何がだよ!」
晋作さんがそう言ってわたしの顔を覗き込めば、少し顔を上げたわたしと、パチリと目が合った。
「…………」
あれ……?晋作さん、何も言わない……。
「晋作……さん?」
あまりの反応のなさに声をかければ、晋作さんはわたしの肩を抱いたまま、空をあおいで笑った。
なんでそんな反応なのかまったく理解できずに思わず顔を上げて聞いてしまうわたし。
「だって、なぁ……。そんなに真っ赤な顔して上目遣いで見られたら、もう全部どうでもいいと思っちまったんだ」
「ど……どうでもいいって……」
どうでもいいって笑われるって……。わたしって……。
凹むわたしを、晋作さんが呼ぶ。
「なぁ」
「え?」
「やっぱりオレは、お前が好きだ」
「え!?え!?」
話の流れが全然わからない……!!!晋作さんが何を言いたいのか、読めない…!
「ははは!さぁ行くぞ!」
晋作さんはそう言うと、またわたしの肩を抱きなおして歩き始めた。
と、その時。通りの向こうに見覚えのある人影が見えた。
「あ。慎ちゃんと以蔵だ」
「だな」
こっちに気付くかな??わたしはとりあえず2人に向かって手を振ってみる。
か……肩抱かれたままなのは恥ずかしいんだけど。でも、晋作さんは言っても離してくれそうにないし……。
まぁ、いっか。……くらいの軽い気持ちで手を振ったわたしに、どうやら2人は気付いてくれたらしい。けど。
慎ちゃんはこちらを指差して口をパクパクさせていて。やがて、我に返ったかダーッとこちらに向かって駆けてきた。
「2人とも、こっちに来てください!!」
「え?」
「なんだっ?」
意味がわからなかったのはわたしだけではなく、晋作さんも、だった様子で。
慎ちゃんに腕を引かれて2人で路地に引き込まれる。
「おいおい、何だよ急に!」
「何だよっではありません!!!」
慎ちゃんがすごい目つきでギッと晋作さんを睨みつける。
…い、いつもの、なんとかっスよ口調が無くなってる……。慎ちゃんがそれだけ真剣ってコトなんだろうか。。。
「天下の高杉晋作ともあろう人が、真昼間から往来で女子の隣を……それも、肩を抱いて歩くとは何事ですかーっ!」
……こんな剣幕の慎ちゃん、見た事がない……。
けれど、晋作さんはまるで悪びれる様子もなく返す。
「こうして歩いた方が、こいつの顔がよく見えるんだよ。なぁ?」
「え!?あ、う、うん……?」
突然話を振られて、わたしは相槌を打つ。すると、慎ちゃんは今度はわたしに向かって訴える。
「姉さんお願いです!高杉さんに恥をかかせるような事は、控えてください…っ!!」
「…恥……」
わ、わたしのせいで晋作さんが恥を?
何も気付いてなかった!……そっか、そうなんだ。
……ていうか、何が???
軽く混乱するわたしが慎ちゃんにそれを聞こうとしたその時。えらく冷たい声がした。
「中岡、言葉を選べ」
思わず傍にいる晋作さんを見上げるわたしと、その言葉にも負けず繰り返す慎ちゃん。
「な、なんです!だって、そうでしょう?高杉さんは……」
「中岡……言葉を選べと言った」
晋作さんは、慎ちゃんの言葉を遮ると、スッと刀に手をかける。
「晋作さんっ!」
やだ、なに、この展開。わたしにはさっぱりこの空気の意味がわからない……!!!
「いいか?こいつへの侮辱はオレへのそれだ。それ以上言ってみろ」
その場の空気が晋作さんの威圧に飲まれたように凍りつく。
一瞬空気に怯んだ慎ちゃんだったが、ぐっと堪えるように口を開く。
「……ひ、退きませんっ!絶対に改めていただきますっ!!」
「やめろ、慎太」
慎ちゃんを制したのは、それまでずっと黙って立っていた以蔵だった。
「高杉さん……名をおとしめる破天荒は感心しない。おさめてくれ」
声は、どこまでも静かで、冷静だった。
以蔵の言葉に、晋作さんは刀にかけた手を離す。
「貴方の双肩に在る者達を忘れないで下さい」
「十分に理解している」
「……わかりました。おい、行くぞ」
以蔵はわたし達に向かって小さくお辞儀をすると、慎ちゃんを促して去っていく。
2人の姿が視界から消えた頃。わたしは晋作さんを見上げて言う。
「慎ちゃんは、晋作さんの仲間だよね?」
言葉に晋作さんがわたしを見下ろして、軽く答える。
「ああ、まあな?」
「だったら、あんな簡単に刀に手をかけないで欲しいな」
あの…町で出会った酔っ払いとも違う。悪い事をしたわけでもないし、見知らぬ仲でもない。むしろ親しくしているのに、いきなりのあの態度はあんまりだと思った。
慎ちゃんには慎ちゃんの思いがあったのだろう。あんなに凄んでる晋作さんに意見するくらいなんだから。そう思ってわたしは言ったわけだけど。
晋作さんは、険しい表情で口を開いた。
「簡単に?」
「うん」
「……オレは、お前が大切だ」
「…晋作さん……」
「だから、お前を侮辱する者、お前を傷つける者。……オレはそういう奴らは誰であっても、許さない」
晋作さんは、どこまでも真剣で。だから、言葉に嘘はなくて『例えそれが仲間であっても』許さないのだと、伝えてくれた。
気持ちはすごく嬉しい。そんなに大切に思われている事は、嬉しい。
けど、でも。
…その気持ちだけで十分なのに。
そんな思いを抱きながら、わたし達は藩邸へと戻った。えええええッ!??忘れられない一日はッ!!?(爆)これじゃ忘れちゃうよッ(笑)


「わたし……もうここにいない方が、いいのかな……」
部屋に1人。
ぼんやりと、色んなことを思い返していた。昨日の新撰組の一件や、今日の昼間の出来事。
どれにしたって、わたしのせいで晋作さんに迷惑をかけちゃったんだよね……。
やっぱりわたし、もうここにいたらダメだ……。
ここを、出よう……。
当てがある訳ではなかったけれど、これ以上晋作さんに迷惑をかけるのだけはイヤだと思った。大して持っていたわけでもない荷物をのろのろとまとめ始める。
きちんと袋に納まるように服をたたんで、詰めて。そうして指が、カバンの中の携帯に触れる。元の世界では、毎日使っていたのに。今やなんだか遠い存在にも感じる携帯。
そういえば、初めて晋作さんに会った頃、面白がってたなぁ…。
くすっと……笑うと同時に、視界が揺らぐ。
……ダメだ。こんなわたしじゃ晋作さんに怒られちゃうよね。
滲んだ涙を拭って、また荷物をまとめていく。
と。
「……あれ?」
必死にバッグの中を探る。けど、目当てのものが見つからない。
───晋作さんにもらった、あの大切なかんざし。
「どうしよう……どこかに落としちゃったのかな…」
でも、部屋を出て藩邸のどこを探しても、かんざしは出てこなかった。
だとすると、……外……??
1人で出歩くな、とは言われている。
特に、夜なんてもってのほかだと。
……だけど…………。
藩邸からそんなに離れなければ、きっと大丈夫。
わたしは提灯を持って、こっそりと外に出た。イタい~~~~!!!イタいよ主人公~~~~~ッ!!!!夜出歩く度に何かしら起こってンじゃん…!学習能力ゼロかよ……

「ダメだ…見つからない」
辺りを見渡して……と、言っても提灯で見える範囲なんて限られているが、呟く。
こんなに小さな明かりじゃ、あんな小さな物を見つけるのは無理なんだろうか。
途方に暮れて立ち尽くしている時。
後ろからかけられた声に、わたしは振り返った。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

「小五郎!あいつはどこ行った!?」
「え?半刻ほど前に廊下で見かけたよ?いないのかい?」
長州藩邸。晋作は姿の見えない少女を探して歩いていた。
「ああ。どこにもいないんだ」
「よく探したのか?」
「当たり前だ!この藩邸内でオレの知らない場所はない!」
自分の意図するより他の部分で思わず声を荒げて困惑する。小五郎に当たってもしょうがない。……そんなことはわかっているのに。
「ああ……すまん…」
「いや、いいよ。わたしも探してみよう」
「…頼む…」
綺麗に片付けられていた、少女の部屋。
なんだか嫌な予感がして、たまらなかった。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

振り返った先に立っていたのは。
「あ……沖田さん」
びっくりした。誰かと思った…。
こんな夜に知らない人だったら、ちょっと怖いもんね。
ほっとして、目の前の沖田さんを見ると今までと違った青い羽織を纏っている。
周りに、同じ羽織を着た人も沢山いる。
……なんか、沖田さん…いつもと、雰囲気が違うような。
新撰組の人もいるし…今はとりあえず離れたほうがいい気が……。
「あの、わたし捜し物があるので、これで……」
言って横を通り抜けようとするけど、沖田さんが立ちふさがって進ませてくれない。
「あ……の……」
「探しているのは、これかな?」
沖田さんの手にあったのは、まさに探していたあのかんざしだった。
「ありがとうございます!わたし、それずっと捜していて!」
そう言ってわたしがかんざしを受け取ろうとすると、沖田さんはひょいっとかわして微笑んだ。
「おっと。駄目だよ?」
???何?
「返してください!」
「あの日……僕は、君の後を、追ったんだよ」
あの日……?
わたしがその日を特定するより早く。沖田さんが続けた。
「長州藩邸に向かった、君のね」
その言葉に、ギクリとする。
あの日の大久保さんの剣幕や、新撰組と仲が悪いのだと言った晋作さんを思い出す。
「大久保、桂……それから、高杉。そうそうたる顔ぶれだ」
……どうしよう。
「梅之助は変名だったんだね?やられたよ」
どうしよう、どうしよう……!!
にこり、と目の前の沖田さんが笑う。……笑顔ほどに、この人は優しい人じゃない。
今。──今更。やっと気付いた。
「さて、手荒な真似はしたくない。坂本達は、今どこにいる?」
誰か……誰か……っ!
「あの顔ぶれと共に長州藩邸にいた君なら、知っているんじゃないかな?ね?」
どうしよう、どうしたらいいの!?晋作さん……っ!


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てなトコで、拾弐話終了です~♪すっごい気になるトコで終わってますが……(汗)
んでもって、想像通りのベタな展開とやっぱり主人公のイタさに泣けてきます・・・っ!どうしてあの子はあんなにもお馬鹿ちんなのかっ!!!(泣)
辛い~~~っ!!!
けど、お馬鹿ちんだからこそ話を動かせるわけで、そういう意味では保守派のあたしは主人公向きじゃない性格(爆)……慎重なのだと褒めてv

さておいて!
今回プレイしていて……このゲームの特徴にも気付きましたよ~。
ウラ技的な???
このアプリゲーム、実は保存せずに電源を押して切ると、章の頭からやり直す事が可能なんですね~(苦笑)だから、選択肢を大幅に間違った!!みたいな時は『保存して中断』じゃなくて、無理矢理終了させるとアラ不思議☆もう一回やり直せちゃうよvみたいな。
…ちなみに、何度でもきくようです。必要な方はお試しアレ♪
ただし!あたしみたいに(イヤ、こんな人いないと思うんですけど(苦笑))一度保存して中断したデータをかなり時間が経ってから再開するとかしてる人は(こうすると、前のレヴュー書き終わった直後に次の話がすぐ読めるんですね……。以前書きましたけど、プレイ制限は初めてその章を読み始めた時間から計算されてるので。書き起こしにめちゃくちゃ時間がかかるため、間で睡眠と仕事を挟むあたしはプレイ制限がうまく繰り下がっちゃってるんです…)プレイ制限が最後に章をやり直した時間からの換算になるので、要注意。
けど、攻略サイト様なんかにはオススメですかね(笑)これ。
ベスト選択肢探すのは、超簡単ですv

あぁ。でもあたしがケータイゲーム初心者だから知らなかっただけかもしれないですけど(笑)

さて。明日はどうなるのか。楽しみです。
……笛の出番かな……。藩邸の近くだって言ってたし。(ぼそ)

上記の理由で、プレイ制限が更新されてしまったあたしは(爆)とりあえず今日は寝ます!!!(爆)今日一気に2話分レヴューを書いて、制限を元に戻そうと目論んでいたんですけど、思わぬところで解放されてしまった(苦笑)
そんなわけで~、以下次回ッ!!!


今日の選択肢
仕方ないと言う(花)
刀はダメだよ(立ち絵なし)

大久保さんは晋作さんの胸倉を掴んだまま叫んでいる。
「高杉君…この娘と新撰組との関わりをどうするつもりだっ!!」
「新撰組……」
呟いた晋作さんの隣にいる桂さんの表情も凍る。
「高杉君の甘さが、こいつを放り出す事になったのだ!これは我らの内で抱えられる事ではないぞ!」
やめて……!
違うし。それは、悪いのはわたしであって晋作さんじゃない…!!
そう言いたいのに、大久保さんが怖くて言葉が出ない。
「高杉君、分かっているのか!!」
大久保さんが苛つくようにそう叫んだその時、胸倉を掴んだ手をゆっくりと放させて、晋作さんが息をつく。
その姿はまるでいつものままで、特に怒っている様子も怯んでいる様子もなくて。
なんだか、彼だけがこの空間の中で浮いた存在みたいだと、ただわたしはそんなことを考えていた。
彼は、わたしの前で…わたしに向かってにっと笑って言う。
多分、わたしを安心させるために。
「何の問題もない」
「…何?」
晋作さんが振り返って、大久保さんを見る。
「沖田とこいつが顔見知りなんて事は、当の昔に知っている」
晋作さんの言葉に、今度は大久保さんが言葉を無くす。桂さんも同様だ。
そんな中で、やっぱり晋作さんだけは平然としていて。
「このオレが問題ないと判断した」
きっぱりと。毅然とした態度でそう言いきって。
そこには、有無を言わせない迫力があった。
「いいか?こいつを小さい尺度で測ろうとしても、無駄だ。…こいつには、幕府も帝も外国も。何もかも関係ないんだからな」
晋作さんはそう言うと、大久保さんや桂さんと同じく呆然としているわたしの目の前までやって来て、おでこをコツンと小突いた。
「さぁ、帰るぞ!」
「え?あ…」
晋作さんは、本当にいつもの調子で私の手をとると帰路につく。
わたしは……大久保さんに言わなきゃいけないこと、とか。あるんだけど。そのまま引きずられるようにして連れて行かれる。
けど。
大久保さんは、わたしや……何より晋作さんを心配してくれてるのだ。悪いことをしたのはわたしで、大久保さんは当然のことを言ってて、そして……それでもなお、わたしを大事に思ってくれるから怒ってくれたのだ。
本当に本当の、複雑な関係は今でもよくわからない。でも。思ってくれたのは本当だと思うから。
わたしはなんとか振り返って、大久保さんにひとつお辞儀をする。そして。
「し、心配かけてごめんなさいっ!」
かろうじてそれだけ叫んで、わたしは晋作さんと共に土佐藩邸を出た。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

しばらくは呆気に取られていた。開いた口がふさがらない…とはこのことなのだろう。
「一体何なんだ、あの娘は……」
そう呟いて小五郎を振り返れば、口を開けて呆けている。
……この男との付き合いもある程度になるが。いまだかつてこんな顔、見た事がない。
さっきまで自分も似たような表情をしていたのだろうと思うと笑えてくる。
「……くっ!あっはっは!」
目の前で急に笑い出した大久保に小五郎は驚いた表情で口を開いた。
「お、大久保さん?」
「見ものだ!桂君、なかなかいい顔をしていたぞっ!」
「え?あ……!」
まあ自分だってそうだったのだろうが、そこは敢えて棚に上げる。
見られていないならこちらの勝ち……ということだろう。
小五郎は慌てて佇まいを直す。
しかし、小五郎のこんな面を見られたのもあるいはあの小娘のお陰か……。
それにしても。
「あの2人の世話は、大変だろうな」
思わず口をついて出た、まるで労うかのような素の言葉。
小五郎は「そうですね…」と微笑んで続ける。
「楽しいんですよ。それこそ毎日新しい顔をしている」
小五郎は晋作達が去った方向を見て、目を細めた。
「恋を知った子供たちの成長は、楽しいものですから」
「恋、か」
さながら親の気分、と言ったところか。
大久保も、2人が去った方を見て思う。それに関われない事が不本意…ではあるが、自分もしばしは親の気分を味わうのも面白いだろう、と。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

「あああ!やっと解放されたぜ!」
長州藩邸に戻ってくるなり、晋作さんは大きく伸びをする。
「疲れたか?」
わたしの顔を覗き込んでそう言う晋作さんに笑ってみせる。
「少し。でも大丈夫だよ!」
疲れたのは晋作さんだろうと思う。会合が終わったと思ったら、わたしのせいでゴタゴタして。……しかも、あれは……。
分の悪いわたしをかばったことで立場が悪くなったり…してないのかな……。
思いとは裏腹に笑って見せたわたしを見て、晋作さんは安心した表情を見せた。
そのまま、窮屈な会合が終わった打ち上げに!と晋作さんが宴を所望して、近くにいた藩邸の人たちは「おう!」と声をあげて宴会の準備をし始めた。
そう言えば…今日は大事な会合、だったんだよね。無事に終わったのか晋作さんに問うと、彼は自慢げに「坂本の思惑通りになった!」と答える。
なにやらよくわからないけど……簡単に言うと長年仲が悪かった長州と薩摩で、仲良く手を組んで幕府を倒しましょう……と、いうお話し合いだったらしく。
仲良く、倒すって(苦笑)
というか、幕府を倒すって……それってすごく大きな話し合いだったんじゃ……(汗)
って、ん???
「大久保さんって薩摩の人なんだよね?」
「あぁ、そうだぞ?」
「桂さんや晋作さんは長州の人なんだよね?」
今更、と思っただろう。晋作さんはきょとんとして答える。
「もちろんそうだが、それがどうしたんだ?」
頭がくらくらした。自分がしでかしたことの大きさを、本当に痛感する。
「……わたし…………そんな直後に。大久保さんと晋作さんの仲が悪くなるようなこと、しちゃったの……!?」
泣きそうな気分でおろおろするわたしを見ながら、晋作さんは笑う。
「ははは!大久保さんはあの程度で揺らぐ男じゃない!心配するな!」
そんなこと言われたって、あの大久保さんだよ???
しかも、あの大久保さんがあんなに怒ってたんだよ???
「お前にはわからないかもしれないが、大久保さんはああ見えてかなり、でっかい男だぞ!」何が?(こら~~~(爆))
「……。晋作さんと同じで?」
「オレとっ?」
驚いた表情の晋作さん。……特に深い意味はなかったんだけど、けど。晋作さんは許容量が大きい、というか。そういう人なんだってのはすごく感じてる。
わたしという存在や、未来、携帯だって受け容れてしまえるような人だ。
なかなかこんな人、いないだろう……。
「見かけによらず、大物ってこと。でしょ?」
わたしが少しおどけて言うと、晋作さんは「面白いことを言うな!」と笑う。
「だって晋作さん、隊長っぽくないよ?」
「そうか?」
「そうだよ」
「理由を教えてやろうか」
にやりと笑い、少しだけわたしに顔を寄せ、晋作さんが言う。
理由……というのもおかしなものだと思うけど。隊長が隊長らしくない理由なんてあるのかな…?
わたしは笑って「なぁに?」と聞く。
晋作さんが、楽しそうに返した。
「お前といる時のオレが、素のオレだからだ」
「え」
「誰にも見せない、本当のな。……いいか?覚えておけよ?」
一瞬、意味がわからなくて。
でも、理解した瞬間に耳まで熱くなるのがわかる。
それってつまり……わたしの前では『隊長である高杉晋作』を演じてないから、ってコト…だよね?
な、なんだか……嬉しいな……。
と、和んだ空気になった所で入り口の方で誰かが「桂さん」と呼ぶ声がした。
桂さんが戻ってきたのかもしれない。出迎える為にわたしか立ち上がると、晋作さんも一緒についてきてくれる。
「おかえりなさい!」
声をかけたわたしの顔を見た桂さんは、やっぱり複雑そうで。一度は浮上していた気分が一気に下降する。……そう、桂さんも怒ってたハズだ……。
「私が何を言いたいかわかるかい?」
正直、大久保さんみたいに激昂されるよりも桂さんみたいに静かに諭される方が辛いかもしれない……。
俯き、問いに答えられないままいると桂さんがため息をついてから表情を和らげる。
「怒っているワケではありませんからね?」
「えっ?そうなんですか?」
見上げた先、桂さんの笑みに少しだけ緊張が解けた。
「君の、誰にでも分け隔てなく向き合う姿勢は素晴らしいと思う。ただ、それが君の身に危険を呼ぶことをもっと、もっと、自覚しなさい」
「……危険……」
「まさに今回の件がそうだったでしょう?」
……確かにそうだ。
わたしの迂闊な行動が大久保さんをあんなに怒らせて。
ひょっとして、ひょっとしたら。晋作さんがうまく取り成してくれなかったらこの世界で行き場をなくしていたのかもしれない。
ううん!それとも、斬られてしまったり……!?
自分の想像に身震いする。
「人と垣根なく付き合えるのは素晴らしいことだけど、時と場合をきちんと考えて、相手もしっかり選ぶことが、君の安全に繋がるんだ」
「……はい」
わたしは、小さく答える。
「だからこれからはもう少し立場を踏まえて」
「あーっ!もういいだろ!こいつもわかってるってっ!」
「晋作さん」
まだまだ続きそうだったお小言を、晋作さんが遮って笑う。
途中で中断させられた桂さんは明らかに不満そうだ。
でも。
そんなことを気にする晋作さんじゃない。多分わたしよりももっと、桂さんはご存知のはず。
「ほら、宴会の準備も出来てるんだ!お前も早く来いよ!」
「あ!待て、晋作!」
制止の声も聞かず、「宴会だ~宴会だ~!」と楽しげな晋作さん。
わたしはやっぱりいつものように晋作さんに引っ張られて宴会場へ連れて行かれる。
その、間。
わたしは、思っていた。
桂さんの言葉の意味。それは、きっと重く受け止めなくちゃいけない。
晋作さんはわたしに甘いから、言わない。言わせない。
だから、わたしはちゃんと理解しなくちゃいけないんだ。
わたしの行動が、晋作さん達に迷惑をかける可能性を───。


「ははは!今日は気分がいいぞーっ!」
「晋作さん、そんな大声出したらみんな起きちゃうよ」
夜中にやっと宴会が終わって、みんなはもう寝静まった頃。
わたしはお酒が入ってご機嫌な晋作さんの部屋にいた。なんかもう断って退室することすら無理な勢い…というか、テンションだったのだ。
「ほら、おまえも一緒に飲め!」
…もぉ、高校生に酒を勧めるなんてダメな大人めッ!!!
わたしは運動部員なんだぞー!身体が資本のまだまだ成長盛りなんだからっ!
「ダメだよ。わたしはまだ未成年なんだからっ」
「なーに言ってんだ!17と言えば立派な大人だろうが!」
む……。まぁ、子供だと言われると腹が立つ。けど大人だと言われても自覚のない微妙なお年頃であることは認める。
だから。
「まぁ、そうだけど……」
子供ではない、を地味にアピールするわたしに、上機嫌で晋作さんが酒を勧めてくる。
「よーし、認めたな!飲め飲め!」
「ダメだってばッ!」
それには必死で抵抗する。……酔った大人は本当に手に負えないと痛感していた。
「…もうっいつもは子供扱いばっかするくせに、ずるいよっ!」
わたしがぼそっとそう言うと、晋作さんはずいっと顔を近づけてくる。
「どこがずるいんだ?」
……ち、近いし!!!顔ッ(泣)
「ちゃーんと大人扱いしてやってるだろ?」
そ……そうなのかなぁ!?なんだかちょっと……てか、晋作さんが近すぎて冷静に考えられないんですけどっ!
若干距離を取りつつ、「まぁ、そうだけど…」と漏らすと、晋作さんは再びにじり寄って「不満か?」と聞いて来る。
な……なんなんだろうっ!酔ってるせい!?やけに色っぽいんですけどっ!
いや、男の人に色っぽいってオカシイけどでも、なんか瞳とか潤んじゃってたりしてたりとかするしでもなんだかすっごい真剣だしで…ああ。もう自分でも何がなんだか…(苦笑)
「ふ、不満じゃないです……」
言葉にふわりと、晋作さんが笑う。うううう……。また晋作さんのペースに乗せられちゃった……!!!
「はい、よく言えました」
…結局子供扱いじゃない。と、ちょっと残念に思ったことはさておき。
わたしが飲まないのには、未成年であること以上にもっと大事な理由がある。
前に晋作さんが発作を起こした夜もお酒を飲んでた。あれが、お酒のせいってわけじゃないのかもしれないけど……。
でも、ちょっとでもそういう可能性があるんなら、わたしがしっかりして、傍についていなきゃ。
そう、思っていると。
「……って、ない」
ぼそっと、何か呟く晋作さん。
「ん?なに?」
問い返した直後に晋作さんがわたしのすぐ横にドッカと座り込む。
「今、なんて言ったの?晋作さん」
「大久保さんはわかってないと言ったんだーっ!!」
「!?耳元で叫ばないでっ!」
しかもみんなが起きるから!!静かに、静かにっ!!!願う思いも虚しく、晋作さんは続ける。
「わかってない!首に縄つけておいたんじゃ、意味がないだろう!おまえ自身の意志で、オレの傍にいさせるんだ!!!第一っ……!!」
勢いよく叫んでいた晋作さんの声が、消え入りそうに弱くなる。
もー、酔っ払いは手に負えない!(苦笑)そう、思ったわたしに聞こえたコトバ。
「こいつには、帰りたい家があるんだ……」
寂しそうなその声に…言葉に、ズキリと胸が痛む。
でも、そんな声音も一瞬で。
「オレはおまえを帰らせてやると約束した!おまえを帰らせてやるのはオレなんだ!なぁ?」
晋作さんはそう言ってわたしの顔を覗き込んだ。
「晋作さん……」
酔っているせいなのか、いつもよりずっと顔が近い。
やっぱり相変わらずドキドキしていたけど、それ以上に言葉にも動揺している。
「はぁ……」
晋作さんは小さくため息をつくと、コテンとわたしの膝に倒れこみ……また膝枕状態になってしまった……。
「気持ちいいな……」
なんか、率直な感想がかなり恥ずかしいんですけどっ!!!
「し、晋作さん!寝るならちゃんと、お布団で寝なきゃっ」
なんとか立って逃げようとするのに、それを拒むように晋作さんがわたしの腕を掴んで引き戻す。
「こら、甘えさせろ」
「…え?」
「聞こえなかったか?甘えさせろと言ったんだ」
そう言って笑う晋作さん。対照的に慌てるわたし。
「え?あのっ、甘えさせろって……!?」
「きっと…お前といられるのも…あと少しだから……なぁ…」
どうしてだろう…。『帰るわたし』を晋作さんに語られるたびに、胸が締め付けられて泣きそうな気分になる。
今だって。
「だから……今夜ぐらいは…お前…に……」
それだけ言うと、晋作さんがわたしの膝の上にごろんとかぶさってくる。
続く言葉を待ってみたけど、聞こえてくるのはスースーと安らかな寝息だけ。
苦笑する。そして、目の端に滲んだ自分の涙を拭った。
「仕方ないなぁ……」
柔らかな髪に触れ、いつもはわたしがされているけど……晋作さんの頭を撫でてみる。
胸に、込み上げる、想い。
……帰りたいと言ったのはわたしで。
晋作さんは絶対に帰る方法を見つけてくれると、言ってくれて。
それなのに、どうしてこんなに寂しい気持ちなんだろう。
(お前の本当にいたい場所を、考えてみろ)
ふと、以前大久保さんに言われた言葉が脳裏をよぎる。
そして今日、『もう長州藩邸に置いておくな』って言われた時……。
わたしは、本当に。ショックだった。
長州藩邸を出る=元の世界に戻る……なんてことではない。……ないけど、でもあの時わたしは元の世界へ帰ることなんて一瞬だって考えてなかった。
思いつきもしなかった。
ただ純粋に、長州藩邸を追われることが、辛かった。

……どうして?

……わたし、は……。帰りたく、ない……の…?



差し込む日差し。鳥の声。いつものように……でも、いつもと違ってアチコチが痛い気がして目が覚める。
と。目の前に晋作さんの顔があった。
「きゃっ!」
「おいおい、いきなり、きゃっ!はないだろ!」
どうやらわたしは昨日晋作さんを膝枕したままで眠っていたらしい。器用な……
首やら足やらなんだかあちこちがギシギシいうような気がした。軽く首を回して……ふと、思う。
「もしかして、ずっと前から目が覚めてた、とか?」
わたしが聞くと、晋作さんはニヤリと笑って言う。
「ああ、覚めてたぞ?お前の可愛い寝顔をずっと見てた」
もぉ、この人はっ!!!朝の起き抜けから~~~ッ!!!!
怒りやら恥ずかしさやらで顔がかあああぁぁぁっと熱くなる。
「お、起きてるなら早くどいてよーっ。もうっ!」
「ははは!怒るな怒るな!」
そう言いながら起き上がった晋作さんが窓の方へ逃げた。
わたしもその後を追って立ち上がろうとしたその時。
……そのまま、畳の上にステーンと転んでしまった……。
「あ……足が……」
完全にしびれてる……。なんかもう感覚さえないよ……。
「ま、一晩中オレ様を抱えていたからな!……お前の膝の上は寝心地最高だったぜ?」
……わたしは畳の上に突っ伏しておくことに決めた。
こう次から次へと殺し文句ばっかり繰り出されたんじゃ立ち直るヒマがない。。。
どうせ恥ずかしいんなら、既に見せたこの体勢がなんだ!!!(開き直り)
「どうした?顔が赤いぞ?」
声が近づいて、晋作さんの息遣いすら感じる。顔は伏せているわけだから、そんなの分かるはずナイ…!とも思うけど。耳まで熱い自覚症状を考えれば顔が赤いことくらい分かるのかもしれない……。
「知らないっ!」
そう言って声が聞こえた方じゃない方に顔を背けた瞬間、フワリと身体が浮く。
「え!」
「おーおー、やっぱ軽いな!」
わた、わたしっ、お姫様抱っこされてる!?
「わっ!や、やだっ!降ろしてっ!」
生涯初のお姫様抱っこに慌てふためくわたしに、晋作さんはサラリと言う。
「さっさと行かないと、りくの大好きな朝飯がなくなっちまうぞ?」
がくーっ。
なんか、さっきまですごくすごいシチュエーションだったような気がしたのになぁ…。
結局いつも通りだなぁ~(苦笑)
でも、確かに……お姫様抱っこは恥ずかしいけどごはんは食べたい……。
葛藤するわたしを見て晋作さんは大笑いしていて。
「ははは!おまえは正直だな!ほら、行くぞ!」
「うー……」
結局私は、そのままの格好で朝食の用意された部屋へ向かったのだった。

現れたわたし達を見て、桂さんは呆れ顔で。
精一杯礼儀正しくしたつもりの晋作さんの腕の中からの挨拶も、大して状況を緩和する手助けにはならなかったらしい。
「本当に……仲のよろしい事で、妬けますね」きゃー!!!なにそのセリフっ!!!妬いて、妬いて~~~~ッ!!!!(嬉)……ん?でも、どっちに?(乙ゲーです(怒))
「おぅ。そうだろう、そうだろう!」
桂さんの言葉に機嫌をよくした晋作さんが、わたしを降ろしてくれる。
「おい、もう足は大丈夫か?」
「うん、もう大丈夫」
気遣ってくれる晋作さんに軽く手を振って、答えるわたし。
それに桂さんが微笑んで。みんなで食事をすることにした。
そんな最中、晋作さんが言い出した。
「小五郎!でかい仕事を一つ終えたことだし、オレは今日1日のんびりするぞ!」
「はぁ……それは構わないが、いったいどんな宣言なんだい?」
いきなりの言葉の意味がつかめず問い返した桂さんに、満面の笑みを浮かべて晋作さんは返す。
「今日は1日、こいつと過ごすんだ」
こいつ=わたしよね??他に人もいないわけだし。
きょとんとするわたしを晋作さんが見つめてくる。
「忘れられない一日に、してやるからな?」
そう言った晋作さんの笑顔に、またドキリとする。
どうしたんだろう……。
昨日から晋作さんが別人みたいに見える。すごく積極的だし(いや、ずっとそうだと言われるとそうなんだけど)大人っぽく見えて。
視線すら、まともに合わせていられない……。


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はい~!そんなトキメキっ☆拾壱話でしたぁ!!!
あああ~~~。晋作さん、えぇわぁ……vvvかっこ可愛すぎるっ!!!
もぉ、隊長に見えないのはなんでか。のくだりで撃沈してましたっ!!!あああ~~!なんか基本子供っぽいのに、ちゃんと大人だ~~~~っ!!!
声がないので妄想ですけど(笑)絶対主人公ちゃんオトそうと仕掛けてる時は日頃と全然違う声出してるハズですよッ!!!
隊長モードの、晋作さん……的な声ッ(笑)
いやはや。本当にトキメクゲームですよっ♪楽しすぎて、極力毎日これ書いてるし(笑)

『忘れられない1日にしてやるよ』
は、正直複雑は複雑なんですけども。(晋作にしてみたら、「向こうの世界帰っても」ってのが、言わないだけで前についてるんだろうな~とか思っちゃって(苦笑))
あのセリフ書いてて泣きそうになってました(爆)
さて~、そんなわけで次回は忘れられない1日vvv(笑)
なんか……アレですね。そうこう言いながらラブいイベントより、沖田さんに襲われたりして死ぬ思いでもして『忘れられない』1日にでもなりそうで怖いんですが(爆)

しかし楽しみvvv


この、アプリゲームを書き出している過程で、ちょっと立ち返ったことが1つ。
こうやって書いてると、妄想しやすいんですねぇ……、びっくり。
晋作と沖田(+主人公)でフツーに同人書けそう。(イエ!乙ゲーの範囲で、ですよ!?掛け算とかじゃナイです!)しかも、幕末とかまったく興味なかったんですけど、資料として興味持てそう!関係とかすごく気になる!(今更!?学生の頃が良かったなぁ…)
今までゲームで同人したことなかったですけど……つまり、アレなんですよね。流しすぎててハマれてなかった…的な。
もうちょっと妄想力を発揮したいな!!!なーんて。
仕事中にそんな事を思っていた、今日……。(ヲイ)


今日の選択肢
晋作さんと同じで?(花)
まぁ、そうだけど……(花)

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