幕恋 『高杉晋作 第拾五話』
2009年12月20日 携帯アプリ長州に晋作さんと渡ってから、一年半が過ぎた。
あっちでは、晋作さん達が幕府との戦争に出てしまったりして。
───とても。…とてもいろんな事があったのだけれど。
それでも今日まで。晋作さんは変わらずに隣に居てくれている。
わたしにとってはそれだけで十分幸せで、恵まれているように思えた。
そして、今。わたし達は。久々に帰ってきた。───京都へ。
わたしは、目の前に佇む長州藩邸を見上げて懐かしい思いを噛み締める。
「やっと着いたな!」
ぐぐっと両腕を上にあげて伸びをする晋作さん。
「船旅、長かったね」
わたしも一緒に伸びをしてみる。
そんなわたし達を見て、桂さんが笑いながら言った。
「とりあえず、中で休もう」
言って、門をくぐる桂さんに視線をやって。わたしと晋作さんも笑いあう。
そうして、桂さんを追い越してずんずんと先に進む晋作さんについて藩邸の中へ入った。
と。
出迎えてくれる人がいて。わたしは驚いた。
……ど、どうして、この人がここに……っ。
「久しぶりだな」
あああああ……広い部屋にたった1人。なのに、すごい存在感ででーんと座る、大久保さん。
ひ、久しぶりに見たけどこの偉そうな姿…変わらないなぁ……!
「何で大久保さんがここに居るんだっ!?」
「居たら問題でもあるのか?」
「びっくりするだろうがっ!」
もうなんというか、一年半のブランクを感じさせないやりとりに、桂さんが晋作さんの名を呼んで諌める。
「ようこそ、歓迎しますよ」
桂さんがにっこり笑んで大久保さんに言う。
やっとにやりと笑った大久保さんは、相変わらずの調子で答えた。
「その歓迎、損にはならないぞ。……今日、明日に山を迎える例の話だ」
言いながら、大久保さんがわたしに目をやり……「小娘も久しぶりだな」と声をかけてくれる。
…っていうか、わたしまだ小娘なのか……。
いや、それより今までの会話の中にわたしは含まれてなかったのか……?
「長州での生活はどうだったんだ?」
……。
あれ?なんだか、ちょっと…声が優しい…?
「みんなが戦いに行っちゃったりとかして、ちょっと大変でしたけど…」
もう、あんな思いはしたくないと…心から思う。
それが信念の元に行う…彼らのプライドや…そういうのをかけた戦いなのだとしても…。
……。
でも、それは、言ってはいけないことだ。
心の奥に深く沈めて、言葉に出しては楽しげに。
「でも。晋作さんが居たんで、すっごく楽しかったです」
「ほう」と答えた大久保さんを筆頭に、全員が変な反応をしてくる。
……わ、わたし…考えすぎて妙な事言ったかな……???
「相変わらず、夫婦仲が良くて何よりだな」
「ふっ…?!」
今大久保さん、夫婦って言った!?
恥ずかしいやらびっくりするやらで戸惑うわたしを尻目に、晋作さんは満更でもなさそうに
「まぁ、今に始まった事じゃあないがな!」
なんて笑っていて。
「晋作がいたから楽しいと言われてしまってはね」
と、桂さんも微笑む。
……う。なんか、本心を誤魔化そうとしたは良かったけど、今度は妙な方向に…!!!
いや、晋作さんがいて楽しい事には間違いないけどっ。
恥ずかしくてうつむくと、
「こら!下を向くな!前を向け!そしてオレを見ろっ!」
言って晋作さんがわたしの顎を持ち上げて顔を覗き込む。
「でなきゃ、お前のかわいい顔が見えんだろうっ!」
そうして、豪快に笑う。わたしもつられて微笑むと大久保さんの不機嫌そうな声が聞こえた。
「こら、お前たち。私は見せ付けられに来たのではない」
はっと、わたしは我にかえって。晋作さんから慌てて距離を取る。ヤバイヤバイ!!晋作さんはあんまり大胆なんで流されそうになるんだよね…!
「あっ、こら!もっとこっちに来いっ!」
そう言って晋作さんはグイグイ腕を引っ張るけど。桂さんがやんわりと晋作さんを説得してくれる。
曰く、わたしは長旅で疲れているから別の部屋で休ませてあげよう…と。
「なんだ、お前疲れてるのか!?」
桂さんの言葉にきょとんとした顔をした晋作さんに問われて。桂さんにちらっと視線をやると小さく頷かれる。
うーん…。桂さんは笑顔なんだけど、目が笑ってないなぁ……。
きっとそういうことにしておけっていう合図だな……。
「う、うん。そうなの。すっごーーーく疲れたから。ひとりでゆっくり休みたいな~…なんて思ったりして」
「うむ。そうか。なら、仕方ない」
若干ショボンとした晋作さんが、一瞬後には立ち直って話し合いを別の部屋でするように計らってくれる。
「イイ子で待ってろ……じゃ、なかった。休んでろよ?」
そう言って、いつものようにわたしの頭をポンポンと叩いて。張り切った様子で部屋を出て行った。
その背中を見送ってから桂さんに目をやると、今度は本当に優しい笑顔で笑い返してくれて、晋作さんを追って部屋を出て行く。
……長州で、一年半も一緒に晋作さんの相手……というか、世話をしていたから。無言のコンビネーションみたいなのが出来上がっちゃった。。。
そうして部屋に1人になったわたしは、大きく息をついた。
「桂さんは、晋作さんの事良くわかってて、すごいな……」
わたしも、あれぐらい分かるようになりたいな。
そんなことを思いながら。
わたしはとりあえず荷物の片付けを始める事にした。
夕方になって、わたしと晋作さんは町に出ていた。
どこに行っても、とても懐かしくて。変わらないものもあれば、変わっているものもあるけれど。それを2人で見て歩くのが、とても楽しかった。
出会った頃を思い出して、懐かしく思いながら2人、ゆっくり歩く。
「お、そういや!」
突然何か思い出したように晋作さんが言う。
「どうしたの?」
「これだよ」
言うなり、わたしの肩をぐっと抱いて、引き寄せる晋作さん。
「…な、何?」
晋作さん、いつも行動が急だからな~。。。もっと前置きがあったらわたしだって振り回されずに済むのに……。
……けど、そうなったらもう晋作さんじゃないか……(溜息)
「いつだったか、こうしてこの道を歩いていたら、中岡と岡田に諌められた事があったな」
そんなこともあった。
あの時はびっくりしたな~。晋作さん、刀抜こうとするし。
慎ちゃんと以蔵相手に、だよ??
「本当に斬ろうとは思っちゃいない」
とかなんとか言いつつ、晋作さんは腰に手をあてて笑うけど。続けて「多分な」と言ったのをわたしは聞き逃さなかった。
…今のは…。
「坂本たちも、かなり動いているようだからな。うかうかしていると先を越されそうだ」
「…先を?」
「ああ。坂本たちのやり方は生ぬるい!幕府は残さず、しっかり力で叩き潰しておかないとな」
わたしは…幾分顔を伏せる。
あんまり…こういう話は好きじゃない。なんと言えばいいのかも分からないし……戦争とは程遠い世界で暮らしていたわたしには……全体的に、理解しがたい。
「明日には、開戦するだろう」
また、か。
思わず、言葉に乗せてしまう。
「また……戦うの?」
労咳だって、治っているわけじゃないのに。
そんな中で晋作さんは最近、ずっと。戦うことばかり考えているような気がする。
今日のこれだってそうだけど。
……なんだか、まるで焦っているように。
「ん。まぁ、とにかくだ!次の場所に行くぞっ!」
「えっ?まだ、行くところがあるのっ?」
「当たり前だ!」
言って晋作さんはわたしの手をとって、京の町を走り出した。
そうして。
わたしたちはじっくりと懐かしい京の町を巡り。気付いたら日もとっぷりと暮れていた。
なのに、晋作さんはまだ周りたいところがあったらしく不満顔だ。
「まだ、連れて行きたい所が、あったんだがな!」
……。
わたしも、だよ?もっともっと、晋作さんと一緒に行きたい所、あるんだから。
祈りと願いを込めて、告げる。
「うん。じゃあ、また今度行こうね!」
「……そうだな!」
晋作さんがそう言って笑ってくれた時。
突然近くの路地から男の人が飛び出してくる。わたしはその人に突き飛ばされて地面に叩きつけられた。
そんなわたしの名を呼ぶ晋作さんの声と……直後に苦しそうな声が聞こえた。
わたしは晋作さんに視線をやる。
「っ!……いい度胸してるじゃねぇかっ!!」
その先には、刀を構えて晋作さんに向かう男の人と、左腕を押さえて、男の人を睨みつける晋作さん。
押さえた手の隙間からは…赤い、ものが……!
「よくもこいつを薄汚れた手で突き飛ばしてくれたな!!」
腕を押さえた手を外し、片手で刀を抜く晋作さん。
「まずはその腕をぶった切ってから、じっくり反省させてやる!!」
「っぅ!次は、仕留める!」
「!?ああぁっ?!!」
吠えた晋作さんの前で、突然男は刀を構えたまま……後ろへ走り出した。
「っ、くそ!逃げやがった!」
悔しそうにしながら、刀を鞘に戻すと腕を押さえる晋作さん。
そうだ!怪我っ…!
晋作さんに駆け寄って、藩邸に帰ろうと促すと彼は「そんなに心配するな」と笑う。
……もぉ、強がりなんだから!!!
話している間にも、袖の赤い染みがみるみる広がっていく。
「お願いっ!晋作さん!帰ろうっ!」
わたしは、晋作さんの怪我をしていないほうの腕を掴んで引っ張った。
「…まったく……。そんな、泣きそうな顔でお願いされたらなんでも聞いてやりたくなるだろうが!」
言った晋作さんがわたしの頭に手を伸ばして……固まった。
いつものように頭をグリグリされるのかと思ったけど。それはされずに。
「ど、どうしたの?」
「腕を押さえたせいで、手にべっとりついちまった!」
……ああ。血がね?
「これじゃあ、お前を可愛がってやれんっ!!」
か……可愛がるって……。
脱力するわたしの前で、晋作さんがやる気満々で歩き出す。
「よし!今すぐ戻るぞ!そして、さっさと手を洗って、お前を可愛がるんだっ!!」
「…う、うん」
と、とりあえず。藩邸に戻ってくれるなら理由はなんでもいいか。
いくぞいくぞと晋作さんにせっつかれながら、わたし達は藩邸へ戻った。
「し、晋作さん!!静かにしてないとっ!」
「大丈夫だっ!これぐらい何ともないっ!」
藩邸に帰って、傷の手当てをして。……桂さんにも診てもらったけど。
やっぱり傷は深いみたいで、夜になって少し熱も出てきてしまっている。
「そんなに、赤い顔して」
手ぬぐいを浸すために水に突っ込んで冷たくなった手を、晋作さんの頬に当てる。
「傷のせいで熱が出てるんだから、もう少し大人しくしてて」
「傷のせいなんかじゃないぞっ!」
「またそうやって強がる」
ほんと、男の人ってどうしようもない……。
わたしが溜息をつきかけたとき、差し出していた手を引っ張られて……わたしは、晋作さんの腕の中にいた。
「お前が…傍にいるからだろうがっ」
静かにわたしを抱きしめて、晋作さんが呟く。
急に抱きしめられて、わたしは…身体が固まったまま身動きできない。
「オレはいつだって、お前の前じゃ熱くって…熱っぽくなるんだ。だから、仕方ないだろ?」
どうしてだろう……。熱があるせい…だけじゃなく。耳元で囁かれる声も熱っぽい…。
そっと、いつもよりも少し潤んで見える目で見つめられる…。
そ、そんなこと、急に真面目に言われたら…!わたし……。
「……っ!」
急にわたしを抱きしめる腕に力が入る。
「…っ、ぅ……!!」
抱きしめる力はどんどん強くなっていって。わたしは、異常に気付く。
「晋作さん?…どうしたの…っ!?」
「…ごほっ……ごほっごほっっごほごほっ!!」
発作…!!!いけない、わたし今薬を持ってない…!!!荷物に入れたままにしてあったことを思い出して、わたしは晋作さんの腕の中から抜け出ようと身を捻る。
のに、彼はわたしを強く抱きしめたままで咳き込み続ける。
「晋作さんっ!」
「が…がはっ……!!」
いつもと、感じの違う咳にわたしが顔をしかめた途端、わたしを放した晋作さんがふらりと部屋を出て行こうとする。
「ま、待って!どうしたのっ!?」
慌てて追いかけて晋作さんを止める。……と。回り込んだわたしの目に飛び込んできたのは、晋作さんの口から流れる……赤い……。
「っは……見られ…ちまった、か」
そんな風に言って笑う…その笑顔に不釣合いすぎる口元を。
わたしはただ、茫然と見つめていた……。
次の日の朝。───昨日晋作さんが言ってた…開戦の日。
わたしは、目の前でいつもと同じように…隊の指揮をとる晋作さんを見つめた。
「桂っ!準備はいいか!?出るぞっ!」
「…ああ。いつでも出られる」
「よしっ!」
昨日…夜。倒れてしまった晋作さんは。……それでも、腕の怪我も労咳も。どちらも、桂さん以外の誰にも分からないように…厳しい顔で大勢の隊士の前に立つ。
わたしはぎゅうっと自分の手を握り締めた。
……止めたい。いっそ縛り付けてでも藩邸にいて欲しい。
もとより、戦争なのだ。明日も会える保証もなければ、生きて帰る保証もない。
そんな中に、体調も万全でない状態で身を投じるなんて正気の沙汰とは思えない。
───でも。
わたしは、うつむいて。歯を食いしばる。
一番苦しくて。痛いはずの晋作さんが…みんなに知られたくなくて頑張ってるのに。
……それをぶち壊すわけには、いかない。
「…っ!…。桂、小便」
言って背を向け藩邸に戻り始めた晋作さんを見て、桂さんが一瞬後で答える。
「…───先に出ている」
?
藩邸へと消えた晋作さんの背中を見て、わたしは思わず桂さんを振りかえった。
「頼んだよ」
顔を歪ませた桂さんの言葉にわたしは頷いて。藩邸の中に駆け込んだ。
「ごほっ…っごほっごほっごほっ!!」
いま、薬も飲ませたのに全然咳が止まらない…!!
わたしにはもう、ただ背中をさすって傍にいることしか……できない。
晋作さんはただ辛そうにぜいぜいと息を切らしながら咳き込んでいる。
しばらく。そうして咳き込む晋作さんを見守って。
……だんだん、落ち着いてきたらしい晋作さんが、口を開く。
「…ハァ……だいぶ…落ち着いた……。悪いな……」
「ううん。大丈夫。しゃべらないで、ゆっくりして」
「そう、したい所、だが……」
フラフラの身体で立ち上がり、「もう行かないと……」と呟く晋作さん。
わたしは思わず……その袖を引っ張った。
「……っ!」
「っ!?」
いつになく鋭い反応を返す晋作さんに驚いて……思い至る。そうだ…!晋作さん、怪我を。
「ごめんなさいっ!大丈夫!?」
「ああ、なにも、問題な、い」
明らかに無理して笑いかけてくれる晋作さん。
「晋作さん……」
「大した怪我じゃないって、昨日も言ったろう?」
多分、わたしを安心させる為の、笑顔。
その笑顔で、わたしは耐え切れなくなってくる。
その、優しさが───あるんだったら!!!
「……っほんとに、行くの?」
「…ああ。行く」
段々、抑えていたものが…収まらなくなって来ているのは……自覚している。
怪我、してるくせに。昨日は血だって吐いたくせに、今だって!!!こんなに苦しそうにしてたくせに!!!
「……どうして」
勢いに任せて言いかけて、なんとか…留める。
言いたい。止めたい。けど、しちゃいけない。
そんなことをするために、わたしはここに残ったわけじゃない、ハズだ。
結局何も言えずに、でも笑えずに、わたしはその場に立ち尽くす。
「どうして……か?」
そんなわたしの前で、晋作さんが口を開く。
「今日は積年の準備や戦いの結果が実を結ぶ…大事な日だ。兵を率いて戦うのが、今のオレの役目だからな!…っ!ごほっ…ごほごほっ…がはっ!!」
言い切った直後に、膝から崩れ落ちそうになる晋作さんを咄嗟に抱きとめて支える。
「…こ、れ…っ!!」
晋作さんの口から、流れる……赤い、血。
背筋が寒くなるわたしの前で、それでも彼の意志を示すような視線は強く。続ける。
「…ごほっ……こんな、ところで……止まれ、ない…っ!…ごほっ……っごほっオレは…戦わなきゃ…いけないっ……ごほっ!」
「っもう、しゃべらないで!」
険しい顔で、苦しそうな呼吸のまま……それでも外に出ようとする晋作さん。
「っ……晋作さん…!」
どうしていいのかもわからずにいるわたしの名が、その時、呼ばれて。
「何?どうしたの?……って、わ」
抱きとめて支えていた晋作さんの身体がずるずると落ちる。そうして、わたしの腰に腕をまわして……すがりつくようにして、呟いた。
「オレは……使命を……。己の役目も、果たさずに。魂を殺してまで……生き長らえたくは、ない」
「……っ晋作、さん」
「だがっ!オレは!!まだ…!大業を果たしてはいない…っ」
どうしてこんなに……この人は自分に厳しいんだろう……。
自分に課しているものが大きすぎて。この人は、こんなにも普通で、優しい人なのに。
わたしは……あの頃───この世界に来た時から変わらず、今だって…この人の心すら救う事ができない。
「…心も、落ち着かず……死の覚悟もない……」
晋作さんは、わたしに縋りついたまま、ぎゅっとその腕に力を込める。怪我をしている腕すら構わずに。
そうして───何度も。
何度も、何度も。
わたしの名を呼ぶ。……まるで、うわごとのように。
「オレは……まだっ!!!死ぬには…早い……っ!」
「……っ!」
わたしは。
こんな時にもやっぱり何も、言えずに。ただ。───ただ。
子供のように縋りつく、晋作さんの背中をさすり続けるしか、なかった。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
ってなワケで!第拾五幕でした☆
……なんと言いますか……。ここまで来てテンション…というか(苦笑)前回も言ってる甘さが足りなくなってきて。。。
ちょっと放置してました(爆)
いやいやいやいや。だってアレでしょ!?正直1年半経った日には子供くらいいるもんだと思ってましたともよ(笑)
ところがどっこい、今でも清らかな関係と来たもんだ。
1年半をどう表現していいものか悩んでたら3日ほどロスしたよ……(苦笑)1話に。。。
難しいなあ……。
正味これでもまだ納得はいかないんですけど……それは……本編書き起こしだからってコトで(笑)
それたらまったく『幕恋』じゃなくなるし……っ!ジレンマ…。
ただ、晋作さんがちゃんと志士だったあたりにはほっとしたり。。。恋だの愛だのにかまけて牙をなくす様ならちょっと本気で中断だったけど……そこはギリギリセーフでした。
いや、ホント危ないラインなんだけど。。。
いや…常々言ってますが、恋も仕事も取る!ってのが理想ですけど、出来ないならせめて仕事を取れ!と思うタイプなんで。
イエ……Mではありませんよ??エエ。
雑に扱われたいワケではありません(笑)
さて!次回は最終話。……一体どんな結末を迎えるのか楽しみですvvv
今日の選択肢
晋作さんが刀を抜こうとして(花)
あっちでは、晋作さん達が幕府との戦争に出てしまったりして。
───とても。…とてもいろんな事があったのだけれど。
それでも今日まで。晋作さんは変わらずに隣に居てくれている。
わたしにとってはそれだけで十分幸せで、恵まれているように思えた。
そして、今。わたし達は。久々に帰ってきた。───京都へ。
わたしは、目の前に佇む長州藩邸を見上げて懐かしい思いを噛み締める。
「やっと着いたな!」
ぐぐっと両腕を上にあげて伸びをする晋作さん。
「船旅、長かったね」
わたしも一緒に伸びをしてみる。
そんなわたし達を見て、桂さんが笑いながら言った。
「とりあえず、中で休もう」
言って、門をくぐる桂さんに視線をやって。わたしと晋作さんも笑いあう。
そうして、桂さんを追い越してずんずんと先に進む晋作さんについて藩邸の中へ入った。
と。
出迎えてくれる人がいて。わたしは驚いた。
……ど、どうして、この人がここに……っ。
「久しぶりだな」
あああああ……広い部屋にたった1人。なのに、すごい存在感ででーんと座る、大久保さん。
ひ、久しぶりに見たけどこの偉そうな姿…変わらないなぁ……!
「何で大久保さんがここに居るんだっ!?」
「居たら問題でもあるのか?」
「びっくりするだろうがっ!」
もうなんというか、一年半のブランクを感じさせないやりとりに、桂さんが晋作さんの名を呼んで諌める。
「ようこそ、歓迎しますよ」
桂さんがにっこり笑んで大久保さんに言う。
やっとにやりと笑った大久保さんは、相変わらずの調子で答えた。
「その歓迎、損にはならないぞ。……今日、明日に山を迎える例の話だ」
言いながら、大久保さんがわたしに目をやり……「小娘も久しぶりだな」と声をかけてくれる。
…っていうか、わたしまだ小娘なのか……。
いや、それより今までの会話の中にわたしは含まれてなかったのか……?
「長州での生活はどうだったんだ?」
……。
あれ?なんだか、ちょっと…声が優しい…?
「みんなが戦いに行っちゃったりとかして、ちょっと大変でしたけど…」
もう、あんな思いはしたくないと…心から思う。
それが信念の元に行う…彼らのプライドや…そういうのをかけた戦いなのだとしても…。
……。
でも、それは、言ってはいけないことだ。
心の奥に深く沈めて、言葉に出しては楽しげに。
「でも。晋作さんが居たんで、すっごく楽しかったです」
「ほう」と答えた大久保さんを筆頭に、全員が変な反応をしてくる。
……わ、わたし…考えすぎて妙な事言ったかな……???
「相変わらず、夫婦仲が良くて何よりだな」
「ふっ…?!」
今大久保さん、夫婦って言った!?
恥ずかしいやらびっくりするやらで戸惑うわたしを尻目に、晋作さんは満更でもなさそうに
「まぁ、今に始まった事じゃあないがな!」
なんて笑っていて。
「晋作がいたから楽しいと言われてしまってはね」
と、桂さんも微笑む。
……う。なんか、本心を誤魔化そうとしたは良かったけど、今度は妙な方向に…!!!
いや、晋作さんがいて楽しい事には間違いないけどっ。
恥ずかしくてうつむくと、
「こら!下を向くな!前を向け!そしてオレを見ろっ!」
言って晋作さんがわたしの顎を持ち上げて顔を覗き込む。
「でなきゃ、お前のかわいい顔が見えんだろうっ!」
そうして、豪快に笑う。わたしもつられて微笑むと大久保さんの不機嫌そうな声が聞こえた。
「こら、お前たち。私は見せ付けられに来たのではない」
はっと、わたしは我にかえって。晋作さんから慌てて距離を取る。ヤバイヤバイ!!晋作さんはあんまり大胆なんで流されそうになるんだよね…!
「あっ、こら!もっとこっちに来いっ!」
そう言って晋作さんはグイグイ腕を引っ張るけど。桂さんがやんわりと晋作さんを説得してくれる。
曰く、わたしは長旅で疲れているから別の部屋で休ませてあげよう…と。
「なんだ、お前疲れてるのか!?」
桂さんの言葉にきょとんとした顔をした晋作さんに問われて。桂さんにちらっと視線をやると小さく頷かれる。
うーん…。桂さんは笑顔なんだけど、目が笑ってないなぁ……。
きっとそういうことにしておけっていう合図だな……。
「う、うん。そうなの。すっごーーーく疲れたから。ひとりでゆっくり休みたいな~…なんて思ったりして」
「うむ。そうか。なら、仕方ない」
若干ショボンとした晋作さんが、一瞬後には立ち直って話し合いを別の部屋でするように計らってくれる。
「イイ子で待ってろ……じゃ、なかった。休んでろよ?」
そう言って、いつものようにわたしの頭をポンポンと叩いて。張り切った様子で部屋を出て行った。
その背中を見送ってから桂さんに目をやると、今度は本当に優しい笑顔で笑い返してくれて、晋作さんを追って部屋を出て行く。
……長州で、一年半も一緒に晋作さんの相手……というか、世話をしていたから。無言のコンビネーションみたいなのが出来上がっちゃった。。。
そうして部屋に1人になったわたしは、大きく息をついた。
「桂さんは、晋作さんの事良くわかってて、すごいな……」
わたしも、あれぐらい分かるようになりたいな。
そんなことを思いながら。
わたしはとりあえず荷物の片付けを始める事にした。
夕方になって、わたしと晋作さんは町に出ていた。
どこに行っても、とても懐かしくて。変わらないものもあれば、変わっているものもあるけれど。それを2人で見て歩くのが、とても楽しかった。
出会った頃を思い出して、懐かしく思いながら2人、ゆっくり歩く。
「お、そういや!」
突然何か思い出したように晋作さんが言う。
「どうしたの?」
「これだよ」
言うなり、わたしの肩をぐっと抱いて、引き寄せる晋作さん。
「…な、何?」
晋作さん、いつも行動が急だからな~。。。もっと前置きがあったらわたしだって振り回されずに済むのに……。
……けど、そうなったらもう晋作さんじゃないか……(溜息)
「いつだったか、こうしてこの道を歩いていたら、中岡と岡田に諌められた事があったな」
そんなこともあった。
あの時はびっくりしたな~。晋作さん、刀抜こうとするし。
慎ちゃんと以蔵相手に、だよ??
「本当に斬ろうとは思っちゃいない」
とかなんとか言いつつ、晋作さんは腰に手をあてて笑うけど。続けて「多分な」と言ったのをわたしは聞き逃さなかった。
…今のは…。
「坂本たちも、かなり動いているようだからな。うかうかしていると先を越されそうだ」
「…先を?」
「ああ。坂本たちのやり方は生ぬるい!幕府は残さず、しっかり力で叩き潰しておかないとな」
わたしは…幾分顔を伏せる。
あんまり…こういう話は好きじゃない。なんと言えばいいのかも分からないし……戦争とは程遠い世界で暮らしていたわたしには……全体的に、理解しがたい。
「明日には、開戦するだろう」
また、か。
思わず、言葉に乗せてしまう。
「また……戦うの?」
労咳だって、治っているわけじゃないのに。
そんな中で晋作さんは最近、ずっと。戦うことばかり考えているような気がする。
今日のこれだってそうだけど。
……なんだか、まるで焦っているように。
「ん。まぁ、とにかくだ!次の場所に行くぞっ!」
「えっ?まだ、行くところがあるのっ?」
「当たり前だ!」
言って晋作さんはわたしの手をとって、京の町を走り出した。
そうして。
わたしたちはじっくりと懐かしい京の町を巡り。気付いたら日もとっぷりと暮れていた。
なのに、晋作さんはまだ周りたいところがあったらしく不満顔だ。
「まだ、連れて行きたい所が、あったんだがな!」
……。
わたしも、だよ?もっともっと、晋作さんと一緒に行きたい所、あるんだから。
祈りと願いを込めて、告げる。
「うん。じゃあ、また今度行こうね!」
「……そうだな!」
晋作さんがそう言って笑ってくれた時。
突然近くの路地から男の人が飛び出してくる。わたしはその人に突き飛ばされて地面に叩きつけられた。
そんなわたしの名を呼ぶ晋作さんの声と……直後に苦しそうな声が聞こえた。
わたしは晋作さんに視線をやる。
「っ!……いい度胸してるじゃねぇかっ!!」
その先には、刀を構えて晋作さんに向かう男の人と、左腕を押さえて、男の人を睨みつける晋作さん。
押さえた手の隙間からは…赤い、ものが……!
「よくもこいつを薄汚れた手で突き飛ばしてくれたな!!」
腕を押さえた手を外し、片手で刀を抜く晋作さん。
「まずはその腕をぶった切ってから、じっくり反省させてやる!!」
「っぅ!次は、仕留める!」
「!?ああぁっ?!!」
吠えた晋作さんの前で、突然男は刀を構えたまま……後ろへ走り出した。
「っ、くそ!逃げやがった!」
悔しそうにしながら、刀を鞘に戻すと腕を押さえる晋作さん。
そうだ!怪我っ…!
晋作さんに駆け寄って、藩邸に帰ろうと促すと彼は「そんなに心配するな」と笑う。
……もぉ、強がりなんだから!!!
話している間にも、袖の赤い染みがみるみる広がっていく。
「お願いっ!晋作さん!帰ろうっ!」
わたしは、晋作さんの怪我をしていないほうの腕を掴んで引っ張った。
「…まったく……。そんな、泣きそうな顔でお願いされたらなんでも聞いてやりたくなるだろうが!」
言った晋作さんがわたしの頭に手を伸ばして……固まった。
いつものように頭をグリグリされるのかと思ったけど。それはされずに。
「ど、どうしたの?」
「腕を押さえたせいで、手にべっとりついちまった!」
……ああ。血がね?
「これじゃあ、お前を可愛がってやれんっ!!」
か……可愛がるって……。
脱力するわたしの前で、晋作さんがやる気満々で歩き出す。
「よし!今すぐ戻るぞ!そして、さっさと手を洗って、お前を可愛がるんだっ!!」
「…う、うん」
と、とりあえず。藩邸に戻ってくれるなら理由はなんでもいいか。
いくぞいくぞと晋作さんにせっつかれながら、わたし達は藩邸へ戻った。
「し、晋作さん!!静かにしてないとっ!」
「大丈夫だっ!これぐらい何ともないっ!」
藩邸に帰って、傷の手当てをして。……桂さんにも診てもらったけど。
やっぱり傷は深いみたいで、夜になって少し熱も出てきてしまっている。
「そんなに、赤い顔して」
手ぬぐいを浸すために水に突っ込んで冷たくなった手を、晋作さんの頬に当てる。
「傷のせいで熱が出てるんだから、もう少し大人しくしてて」
「傷のせいなんかじゃないぞっ!」
「またそうやって強がる」
ほんと、男の人ってどうしようもない……。
わたしが溜息をつきかけたとき、差し出していた手を引っ張られて……わたしは、晋作さんの腕の中にいた。
「お前が…傍にいるからだろうがっ」
静かにわたしを抱きしめて、晋作さんが呟く。
急に抱きしめられて、わたしは…身体が固まったまま身動きできない。
「オレはいつだって、お前の前じゃ熱くって…熱っぽくなるんだ。だから、仕方ないだろ?」
どうしてだろう……。熱があるせい…だけじゃなく。耳元で囁かれる声も熱っぽい…。
そっと、いつもよりも少し潤んで見える目で見つめられる…。
そ、そんなこと、急に真面目に言われたら…!わたし……。
「……っ!」
急にわたしを抱きしめる腕に力が入る。
「…っ、ぅ……!!」
抱きしめる力はどんどん強くなっていって。わたしは、異常に気付く。
「晋作さん?…どうしたの…っ!?」
「…ごほっ……ごほっごほっっごほごほっ!!」
発作…!!!いけない、わたし今薬を持ってない…!!!荷物に入れたままにしてあったことを思い出して、わたしは晋作さんの腕の中から抜け出ようと身を捻る。
のに、彼はわたしを強く抱きしめたままで咳き込み続ける。
「晋作さんっ!」
「が…がはっ……!!」
いつもと、感じの違う咳にわたしが顔をしかめた途端、わたしを放した晋作さんがふらりと部屋を出て行こうとする。
「ま、待って!どうしたのっ!?」
慌てて追いかけて晋作さんを止める。……と。回り込んだわたしの目に飛び込んできたのは、晋作さんの口から流れる……赤い……。
「っは……見られ…ちまった、か」
そんな風に言って笑う…その笑顔に不釣合いすぎる口元を。
わたしはただ、茫然と見つめていた……。
次の日の朝。───昨日晋作さんが言ってた…開戦の日。
わたしは、目の前でいつもと同じように…隊の指揮をとる晋作さんを見つめた。
「桂っ!準備はいいか!?出るぞっ!」
「…ああ。いつでも出られる」
「よしっ!」
昨日…夜。倒れてしまった晋作さんは。……それでも、腕の怪我も労咳も。どちらも、桂さん以外の誰にも分からないように…厳しい顔で大勢の隊士の前に立つ。
わたしはぎゅうっと自分の手を握り締めた。
……止めたい。いっそ縛り付けてでも藩邸にいて欲しい。
もとより、戦争なのだ。明日も会える保証もなければ、生きて帰る保証もない。
そんな中に、体調も万全でない状態で身を投じるなんて正気の沙汰とは思えない。
───でも。
わたしは、うつむいて。歯を食いしばる。
一番苦しくて。痛いはずの晋作さんが…みんなに知られたくなくて頑張ってるのに。
……それをぶち壊すわけには、いかない。
「…っ!…。桂、小便」
言って背を向け藩邸に戻り始めた晋作さんを見て、桂さんが一瞬後で答える。
「…───先に出ている」
?
藩邸へと消えた晋作さんの背中を見て、わたしは思わず桂さんを振りかえった。
「頼んだよ」
顔を歪ませた桂さんの言葉にわたしは頷いて。藩邸の中に駆け込んだ。
「ごほっ…っごほっごほっごほっ!!」
いま、薬も飲ませたのに全然咳が止まらない…!!
わたしにはもう、ただ背中をさすって傍にいることしか……できない。
晋作さんはただ辛そうにぜいぜいと息を切らしながら咳き込んでいる。
しばらく。そうして咳き込む晋作さんを見守って。
……だんだん、落ち着いてきたらしい晋作さんが、口を開く。
「…ハァ……だいぶ…落ち着いた……。悪いな……」
「ううん。大丈夫。しゃべらないで、ゆっくりして」
「そう、したい所、だが……」
フラフラの身体で立ち上がり、「もう行かないと……」と呟く晋作さん。
わたしは思わず……その袖を引っ張った。
「……っ!」
「っ!?」
いつになく鋭い反応を返す晋作さんに驚いて……思い至る。そうだ…!晋作さん、怪我を。
「ごめんなさいっ!大丈夫!?」
「ああ、なにも、問題な、い」
明らかに無理して笑いかけてくれる晋作さん。
「晋作さん……」
「大した怪我じゃないって、昨日も言ったろう?」
多分、わたしを安心させる為の、笑顔。
その笑顔で、わたしは耐え切れなくなってくる。
その、優しさが───あるんだったら!!!
「……っほんとに、行くの?」
「…ああ。行く」
段々、抑えていたものが…収まらなくなって来ているのは……自覚している。
怪我、してるくせに。昨日は血だって吐いたくせに、今だって!!!こんなに苦しそうにしてたくせに!!!
「……どうして」
勢いに任せて言いかけて、なんとか…留める。
言いたい。止めたい。けど、しちゃいけない。
そんなことをするために、わたしはここに残ったわけじゃない、ハズだ。
結局何も言えずに、でも笑えずに、わたしはその場に立ち尽くす。
「どうして……か?」
そんなわたしの前で、晋作さんが口を開く。
「今日は積年の準備や戦いの結果が実を結ぶ…大事な日だ。兵を率いて戦うのが、今のオレの役目だからな!…っ!ごほっ…ごほごほっ…がはっ!!」
言い切った直後に、膝から崩れ落ちそうになる晋作さんを咄嗟に抱きとめて支える。
「…こ、れ…っ!!」
晋作さんの口から、流れる……赤い、血。
背筋が寒くなるわたしの前で、それでも彼の意志を示すような視線は強く。続ける。
「…ごほっ……こんな、ところで……止まれ、ない…っ!…ごほっ……っごほっオレは…戦わなきゃ…いけないっ……ごほっ!」
「っもう、しゃべらないで!」
険しい顔で、苦しそうな呼吸のまま……それでも外に出ようとする晋作さん。
「っ……晋作さん…!」
どうしていいのかもわからずにいるわたしの名が、その時、呼ばれて。
「何?どうしたの?……って、わ」
抱きとめて支えていた晋作さんの身体がずるずると落ちる。そうして、わたしの腰に腕をまわして……すがりつくようにして、呟いた。
「オレは……使命を……。己の役目も、果たさずに。魂を殺してまで……生き長らえたくは、ない」
「……っ晋作、さん」
「だがっ!オレは!!まだ…!大業を果たしてはいない…っ」
どうしてこんなに……この人は自分に厳しいんだろう……。
自分に課しているものが大きすぎて。この人は、こんなにも普通で、優しい人なのに。
わたしは……あの頃───この世界に来た時から変わらず、今だって…この人の心すら救う事ができない。
「…心も、落ち着かず……死の覚悟もない……」
晋作さんは、わたしに縋りついたまま、ぎゅっとその腕に力を込める。怪我をしている腕すら構わずに。
そうして───何度も。
何度も、何度も。
わたしの名を呼ぶ。……まるで、うわごとのように。
「オレは……まだっ!!!死ぬには…早い……っ!」
「……っ!」
わたしは。
こんな時にもやっぱり何も、言えずに。ただ。───ただ。
子供のように縋りつく、晋作さんの背中をさすり続けるしか、なかった。
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ってなワケで!第拾五幕でした☆
……なんと言いますか……。ここまで来てテンション…というか(苦笑)前回も言ってる甘さが足りなくなってきて。。。
ちょっと放置してました(爆)
いやいやいやいや。だってアレでしょ!?正直1年半経った日には子供くらいいるもんだと思ってましたともよ(笑)
ところがどっこい、今でも清らかな関係と来たもんだ。
1年半をどう表現していいものか悩んでたら3日ほどロスしたよ……(苦笑)1話に。。。
難しいなあ……。
正味これでもまだ納得はいかないんですけど……それは……本編書き起こしだからってコトで(笑)
それたらまったく『幕恋』じゃなくなるし……っ!ジレンマ…。
ただ、晋作さんがちゃんと志士だったあたりにはほっとしたり。。。恋だの愛だのにかまけて牙をなくす様ならちょっと本気で中断だったけど……そこはギリギリセーフでした。
いや、ホント危ないラインなんだけど。。。
いや…常々言ってますが、恋も仕事も取る!ってのが理想ですけど、出来ないならせめて仕事を取れ!と思うタイプなんで。
イエ……Mではありませんよ??エエ。
雑に扱われたいワケではありません(笑)
さて!次回は最終話。……一体どんな結末を迎えるのか楽しみですvvv
今日の選択肢
晋作さんが刀を抜こうとして(花)
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