読みました〜♪
前者は「ははぁ…なるほど、こういう背景が。。。」と思いながら読み、後者は腹を抱えて笑いながら読みました。

なんかこぉ……2冊とも趣きの違う本ですけども、シリーズとして読んでる人ならどうということもなく面白いと思います。

どっちかってーと、厚さが足りなくて物足りないくらい(病)

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

さておき。
『百鬼夜行─陰』は、ここまでのシリーズの背後をほんの少しだけ覗き見できるような…番外編集です。
本編では語られなかった、メイン…とは言わない人たちのそれぞれの背景が語られていて…面白かったですね。
本編には…深く関わってない人も…いたと思うんですが(うろ覚え(苦笑))でも、その人たちだって影響を受けている。歪みが波及するような…なんだか不思議に嫌な気持ちになりましたデスよ(苦笑)
でも、その漠然とした感じがたまらなくイイ!!!(病)

この本にて書き下ろしだった関口くんが主人公の『川赤子』が一番好きですv
それは関口くんにスポットが当たった!ということからでもありましたし(笑)かの姑獲鳥の冒頭に繋がる話で…感慨深いってせいでもあるでしょう。。。

しかしこれで関口くんと雪絵さんを見てて…本当にどうして雪絵さんはこんな男でいいんだろう…と思わずにいられない(爆)

京極堂が出てこないので、(本の厚み的にもテンション的にも)ちょっぴりトーンダウン(笑)なんというか…京極堂が薀蓄たれなければ10編あってもこの厚みで済むんだ!!!と、妙な感慨も覚えますか(苦笑)
だからこそ、次の『百器徒然袋─雨』と感想が一緒くたなのですが。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

で、『百器徒然袋─雨』ですが。
こっちはもぉ、深刻な本編が思い出せなくなるほど面白いッ!!!
面白い……というのは、読み物としての「面白さ」ではなくて、本を読んで笑える!という……そっち方向での面白さです。
スゴいや。マジで。。。

今までのこのシリーズの本はね?道のりは長いし(分厚いし)、一日で読破しようとか思わないし(厚みもさることながら、内容を理解して読み進めるには多少と言わず気力が必要)だから、割と落ち着いて読めたんですけども。
今回のこの『雨』は明らかに事情が違ってました。…自分の中で。

まぁまず。主人公(語り部)…は今までに登場したことのない、新しい別の人なんですけど(笑)メインキャラが榎木津。一番手に上がるくらい榎木津メインですv
で、その『一味』である中禅寺やら関口くんやらが出てくるわけなんですけども。
いつもの小説では大抵…関口(か、それに代わりがきくキャラ)視点で物語を読んでいるので、客観的に榎さんやら中禅寺やら…そもそもその関口くんやら…どういう人物なのかが見えにくかったと思うんですよね〜。
そこが!この『雨』では見える感じがするのですv

第三者の『僕』が見る、榎木津一味の個性的な面々と巻き起こす破天荒な(小口)事件(に見えるだろう…あの著書たちの後では…)の数々。
この小説、語り部である『僕』はこの本の最後の一行まで名前が明かされないんですけどね。
でも、だからこそ読者はめいっぱい『僕』になりきれたと思うんですよ。
言うなれば、京極堂の『ドリーム小説』だと思うのです。
これまでの事件を通して親しんできた(ような気のする)京極堂たちと、一緒になんらかの事件に巻き込まれているような感覚を追体験できるんです!!!
これは超☆画期的!!!(笑)
京極さんがどう意図して書き上げられたのかわかりませんけども、感謝したい気持ちでいっぱいです(爆)
すっごく、すっごく面白かった!!楽しかったしv

そんなワケで、すっごい勢いで読んでいて…読み終えるまでもかなり短かったです。暇が出来たら読書ッ!くらいで(苦笑)

そうそう。タイトルに『探偵小説』と銘打ってあるのですら笑えるくらいに面白かったですね。なるほど、確かに『探偵』の小説ではあるのだろう(笑)と。

でも…もちろん、榎さんが破天荒且つ破壊神でありつつ大事な部分は壊さない。…そぉいう人で、本当にカッコイイと思うのと同時に。
京極堂も、面白い人なんだなぁ…とか思ったとか思わなかったとか(笑)
面白い…?つか、なんだろうなぁ…悪ノリするタイプ??(笑)
うまく言えないですが、そんな感じで。
今までのあの…慎重且つ冷静沈着で、滅多に笑わない気難しい感じってのはどこへ……???
いえ!その辺はむしろ大歓迎なんですけどもッ!!!!
榎木津&京極堂は、ピン同士では組ませてはならないコンビなのだと思ったわけなのです(笑)
そうだな…行動するなら4人でし給え(笑)
榎木津は木場が、京極堂は関口が阻止&足を引っ張るなりしてくれるでしょう(爆)

《閑話休題》

大事なことを語り忘れるところでしたよ。。。
大事なこと=関口くん。
やぁ…もぉ、3話目でやっと関口が出てきた時には嬉しくて嬉しくてたまりませんでしたね。
1、2話辺りでは、会話にだけ関口くんは出てきてたんですけど3話では直接登場!!!
それなりに元気そうで何よりです!
ちょっと溶けてなくなりかけてた人とは思えないくらいに、元通りドロドロで(意味がわからない)嬉しかった!!
登場の仕方も電柱に凭れかかっているという、怪しさっ!(腐女子としてはむしろ京極に凭れかかっていて欲しかったですが(爆))
あぁ…本当に元気そうで何より……vvv(元気?)

出るまでは出るまでで、榎木津一味から誹られ愚弄され…でしたが、出て来てからは京極堂にしこたま苛められて(1発言、1絡みくらいの勢いですね)……そのさまがもぉたまらなく萌えvvvでした!
京極&関口はこうでなくっちゃvvv(間違った認識)
京極に袖を引っ張られてフラフラしている様子とか榎さんやら京極やらにセクハラかまされてる関口くんを思うと今後が楽しみですv(ぇ)

いや〜、いいお話でしたネッ☆

そんな感じで色んな視点(?)で見ても、かなり面白かったデス。
この後『陰摩羅鬼の瑕』を読むのは酷だろうなぁ…とか思っちゃいますですヨ(苦笑)
でも、行きますが……。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

『今昔続百鬼』は……とりあえず、現在手元にないので(しかもこれも番外であって、京極堂がちょっと出る…くらいらしいので…まぁ後回しでも…。)次回は『陰摩羅鬼の瑕』です。

実は今日までこのシリーズを買うにあたって文庫版か、文庫分冊版か、新書版かってことで悩んでたんですよ(そんなことでッ!!?爆)
で、今日新書版に決めたんでとりあえずは置いてあった『陰摩羅鬼』から買ってみたワケです。
なんか…狂骨だっけ…何かは文庫版になるにあたって加筆があるとか聞いたんですけど、でも。。。
自分が今まで図書館で借りてたのは新書版だったんでどうも愛着が(爆)
レンガをこよなく愛します♪
分冊はもとより買う気がなかったんですけど(別に分けられなくていいし)文庫版にしなかったのはひとえに……背がすぐに折れそうだから。に、尽きます。
なんか、パカァッ!!と開くクセがすぐにつきそうでしょ?(笑)厚みが厚みなだけに。。。

…ま、それだけの理由なんですけどね。

これで、読むスピードを気にせずに読めるようになりそうですv
このシリーズ以外はやっぱり図書館を利用しようと思ってますけど、手元においておけば同人始めるにも便利だしネェ…。(笑)

コメント